ウルトラQ第17話「1/8計画」を観た
久々に「これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです。」のナレーション。嬉しい。
S13区では、漫画やアニメも、ドラマも、外の世界のものは見れないのでしょうか。そうだったら嫌ですが、そうじゃないなら是非行ってみたいものです。働かなくても暮らせるなら、それだけで嬉しいです。
「天国」と表現した職員のセンスがいいですね。元の世界の人とは会えなくなってしまうけど、幸せな暮らしが約束されている世界。まさに死んで天国にいくかのようです。私は、実際に幸せなのか?とかいう疑問は野暮だと思うタチです。哲学的な疑問に対し、前提にケチをつけるのは野暮ったい。まぁこれは空想科学なので哲学とは別な話ですし、S13区特有の病が流行ったりなんか想像するのは楽しいです。外の世界と断絶されていることによる不安で精神的なノイローゼとかね。地震とかはどうなるんだろう。
江戸川由利子の「私は大きくなりたいほうなんだから」というセリフで笑ってしまいました。のちに同じ方が演じているフジ隊員が大きくなってますからね。
ミニチュアの中を歩く一平と万丈目さん、いいですね。メタ的な見方をすれば、ミニチュアをうまく使えるシナリオを書いたということでもあるんでしょうか。小さな世界を歩く大きな人、という絵面は大変魅力的です。ミニチュアの中にいるのは大抵怪獣やヒーローですから、迫力のために大きいわけです。普通の人がそこにいると、自分もそこにいていいような感じがして、いいです。一平がうっかりで街を壊しちゃうのもいい。故意ではない破壊。それでいてそこに住む人からすると割と大きな破壊。
夢オチでしたが、ウルトラQらしい、不思議で考えさせられるお話でした。
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