ウルトラQ第18話「虹の卵」を観た

めちゃくちゃ綺麗な話だった…普通に感動で終わるなんてウルトラQじゃ珍しい。

虹の卵は、虹を見た子供たちの心の中に生まれる美しい卵。ささめ竹の花と揃うと、なんでも願いを叶えてくれる。ささめ竹の花には不吉な言い伝えもあり、第一次世界大戦の始まった時にも咲いたそうな。ふたつの言い伝えを持つささめ竹。

優しいおばあちゃんと、おばあちゃんが大好きな子供たちが今回の主役です。
子供たちは、おばあちゃんの足を治すため虹の卵を探します。探しながら、金の虹を見たり、ウランカプセルを虹の卵だと思って運ぼうとしたり、とにかく一生懸命。
一生懸命な子供たちをみると心が温かくなります。

そんなところに、原子力発電所を狙ってパゴスが出現します。建設途中の産業都市を焼け野原にしてしまうほどの大暴れ!大迫力の破壊です。最初に山を崩しながら登場したときの迫力もすごかった。パゴス、いい怪獣です。

ウランカプセルを虹の卵だと思って運んできた少女のもとに、おばあちゃんがたどりつくと、おばあちゃんは立ち上がり、歩きます。歩けた!みんな大喜びです。信じる力が、不吉な言い伝えを塗り替えたのですね。それを観た江戸川さんは、「やっぱりあれ、虹の卵だったのよ」と万丈目さんに言います。子供たちが見た金の虹はパゴスの分子構造破壊光線で、虹の卵はウランカプセルですが、実際のところは抜きにして、そう思えるのはロマンチックですよね。

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