花巻First Saturdayをやった話
この記事は
Ingress & WayfarerAdvent Calendar 2023
(その1)としてkamemaru456が花巻FirstSaturdayについて書いた12月17日の記事となります
こんにちは!
ingressAG kamemaru456事かめまると申します
普段は仕事をしながら去年clusterというVRSNSでVR喫茶リンクアンプという喫茶ワールドを趣味で運営しております
詳細は去年のAdventカレンダーの記事を参照にしていただければ
さて、今年も年の瀬が迫ってまいりました
皆様今年のingressはいかがでしたでしょうか?
私は長年、夢だったIngressFirstSaturdayを地元で開催、尚且つ去年も参加したAdventカレンダーに今年も参加する事ができそこそこに充実したIngressを送れたと思っております
地元開催のFS
色々とありました
ingressというゲームを始めて8年位長年野良AGとして活動してきた私がようやく夢であったFS開催までできるようになれたのは一重に支援していただいた方々の力であり一人ではできない事でした
今回はその事を皆様へのご恩返しのつもりで語らせていただこうかと思います
始まりはモンハン
まずは花巻FSの話をする前に私がなぜFSをやりたかったのか理由をお話しいたしましょう
話はIngressを始める前まで遡ります
2010年頃私はモンスターハンターというゲームに夢中になっていました
これを読んでいる方でモンハンを知らない方はいないと思います
カプコンの人気ハンティングアクションゲーム
最近リリースされたモンスターハンターnowというゲームで知ってる人も多いハズです
元々ゲーム好きで大自然を駆け回り武器や防具を整え強いモンスターを狩りにいく
そんな世界観に私は魅了されていました
ちゃんと計算はしていませんがシリーズの総プレイ時間は2〜3000時間程だと思います
そんなモンハンは2010年頃、地域振興という名目で地域コラボ企画を開催しました
その頃の私はモンハンコミュニティをmixiで運営、当時のモンハンは携帯機を中心とした展開をしており、それを利用した狩猟オフ会を企画していた私は衝撃を受けました
それはゲームの新しい可能性を見た瞬間でした
2010年初頭といえばサブカルで地域振興を
という今でいう所謂聖地巡礼やアニメで町おこし
といった機運が高まっていた時期です
元々、地元が退屈で何か面白い事が起きないかと鬱々としていた私に当時のそのゲームの世界の動きは斬新でとても素晴らしい物に見えました
私が住んでいる花巻市は東北の田舎街
有名な物といえば童話作家と言われる宮沢賢治
そんな街に沢山の人が集まってゲームの世界観に浸るとかおもしろそうじゃない
こうしてモンハンのオフ会を通じて人を集めて楽しませるという事を知った私は「ゲームを利用した地域振興をやってみたい」そんな事を考えるようになりました
ですか、現実はそんなに上手くいかず
オフ会で盛り上がっていたコミュニティは、荒らしや自分の仕事が忙しくなってきた事が重なり閉鎖
また「ゲームで地域活性化を」といった夢どうすれば実現できるかもわからず途方に暮れていたところ
知人にIngressを教えてもらいます
現実世界が舞台のリアル陣取りゲームIngressに出会った後、私はIngressについて独自で色々な事を調べていきました
ポータル申請、遊び方、システムの事ete…
程なくしてゲームに詳しい人が現れてFirstSaturdayに行くお誘いを受けます
はて?FirstSaturdayとはなんぞや?
え?ユーザーが作るゲームの初心者育成、交流イベント?
そんな事やっていいの?
と興味を持ち色々調べていた所
岩手県庁が有志を募ってIngressのイベントを独自開催をしてきたことを知りました
それは私に「ゲームで地域活性化を」という夢をもう一度目指すきっかけになりました
ユーザーが独自で作るゲームの公式イベント
どうしたらできるのか、どんな内容なのか
興味を持った私は参加を決めます
参加者としてではなく
自分が夢みた「ゲームを利用した地域振興」実現させるために
主催として開催している団体や関係者と知り合いになるためのステップでした
当時のFirst Saturdayは
北東北リンクアンプ
という団体が取り仕切っていました
その方々と仲良くなる為私は仕事の休みが取れる時出来るだけFSに参加する事になります
いつか自分がFSを開催するために
自分が楽しみながら
そして、気がついたら団体の方々の独自イベントに参加するようになっていました
その傍ら私はFSの開催要項を調べ
FSの共同開催者を探し始めます
しかし
誰も共同開催者をやりたがらない
めんどくさい
やりたくない
他の誰かに頼んでくれ
ete…
と、言われ続ける毎日
そんな事をやっている内に岩手ではIngressは下火になっていきました
北東北リンクアンプは解散し、FSは行われなくなり
コロナが流行りVFSに変わり
自分のFSを開催したい
という夢はついには諦めてしまいました
再スタートは喫茶リンクアンプ
夢を諦めた私ですがIngressは細々と続けていました
Ingressを通じて旅をする事の面白さを知った私は休みの暇を見つけるて気まぐれに旅に出るようになります
地元ではIngressをやらなくなりましたがたまに旅に出てはミッションをやって帰ってみたり
たまに発生するイベントをこなしてメダルを取ってみたり
という日々を送ります
そんな中Ingressを教えてくれた知り合いが今度はclusterというVRSNSを教えてくれました
最初はあまり興味が無かったのでちょっと体験してそのまま放置していたのですが
その中に独自のワールドを作るシステムができた事でIngressの交流、紹介ができるワールドを作りたいと思いました
喫茶リンクアンプの誕生でした
さて、時間は流れ流れて時間は喫茶リンクアンプを運営を開始して少しした頃まで進みます
それは運営状況がひと段落し、常連さんもできた頃です
ふと昔の夢を思い出しました
First Saturdayをやってみたい
昔のように地域振興のingressはできないけれど
Ingressのイベント全くなにもしないのもつまらなくない?
そう思ったのです
私は常連になってくれてるAGさん達に失礼も覚悟で聞いてみました
「First Saturdayやってみたいです」
すると常連になってくれたAGさん達は色々な事を教えていただきました
そして、色々失敗しながら再び私は情報を集め始めます
喫茶リンクアンプの運営を考えつつ、
アノマリー等の情報を収集しながら、
FSの共同開催者を探して
仕事を回す
正直とても大変な作業でした
見逃した情報もあり怒られた事もありますし呆れられたりもしました
協力していただいた方々はたくさん情報をくれるのですがなかなか全部は消化できず申し訳なく思っております
そんな中なんとかようやく共同開催者を見つけます
kajipaJPさん
昔、北東北リンクアンプがFSを開催していた頃に知り合った方でした
オンラインからオンサイドへ
kajipaJPさんはコロナに入ったオンラインのFSに良く参加されてはいたものの詳しい開催概要についてはわかっていませんでした
文字通り一からのスタートです
まずは開催要項の確認と開催地の選定から始めました
開催要項をお互い確認し、それに合致した開催場所をIntelマップを見ながら選定
花巻駅をベースポータルに
形式はVFSの形式を選択しました
それは喫茶リンクアンプの常連さんからの話や現在の私達の状態から運営しやすいVFSの方が、適切だろうという判断です
次に私はkajipaJPさんと開催概要を決めていきながら引き続きFirst Saturdayを手伝ってくれる方昔のツテを使い探していきます
皆仕事があるし、作業は分担した方が色々便利だったりするからです
そんな中、Ingressの非公式イベントでイベントBioカードやフライヤービジュアルを担当されたaokohakuさんが参加してくれました
主にFSのイメージビジュアルを担当していただく事になりました
と、そんな感じで大雑把な中身を決めていきましたが一個、壁にぶつかります
VFSで何をやるか
でした
いや、リチャージするだけではなく何か出し物を作るという話があってそれに悩まされました
一応、花巻市の紹介をしようと決めたものの
内容をいくら考えても話の構成も含めピンと来ません
さて、どうしたものか
と思い悩む日々が続きます
そんな思いをぶち壊したのが
知り合い達の何気ない一言でした
ingressを通じて知り合った当時少ない知り合いからコロナもある程度落ち着いたし久しぶりに飲み会をやろうと企画させられて
近況報告でVFSの企画をやってると話した時の事です
「くだらない、そんなのingressじゃない」
意見が聞きたかった私は何故くだらないと思うのか聞いてみました
「他の地域行って美味しい物を食べるのが我々のIngressですよ、バーチャルなんてそんなのつまらないでしょ」
まあ、それはそうかと
貴重なご意見と思い試しにオンサイドでやった場合何ができるかと考えてみました
中身はこうです
・とりあえずポータルを巡ってパスコードパズルとAP獲得戦
・それだけだと味気ない気がするからバトルビーコン体験会をやる
・せっかくきてもらってるのだからお土産ミッションを用意する
・せっかくだからAP獲得戦は景品を用意
と、あれこれアイディアがポロポロと出てきて1時間くらいでまとまり
オンラインよりオンサイドの方が楽なんじゃね?
という考えに
運営の人数を考えるとやりずらいかな?
と思いながらさっそくkajipaJPさんへ連絡
するとコロナもひと段落したしという事でやりましょうというお返事でした
こうして、花巻市のFSとして FEVGamesへ登録しました
登録と準備は完了、しかし問題も
とりあえず登録までこぎつけたものの
実は問題点がありました
人は集まるだろうか
という点です
FSは開催当日から数日前までに
・各陣営3人以上
・合計10人以上
の参加者がいないとそのFSの登録はキャンセルされてしまうというルールがあります
人の集客に関しては
コレは運を天に任せるくらいの気持ちでやらないとできないやくらいに思っていました
それでも、やる事は全力でやろう
できるだけTwitterに情報を上げて行く事にしました
ちなみに今でこそFS用アカウントで宣伝をしていますがこの時は次ができるかどうかも不明だったので各個人がそれぞれ情報を上げるという形を取っています
しかし、まあ予想できた事とはいえ反応が鈍い一応ちらほらと参加してくれる人はいたのですが一気に増えるところまではいかず
9人まで集まったタイミングで注意メールが届く自体になってしまいました
いや、予想はしていたけど実際目の前にすると結構焦ります
実はこの現象過去にモンハンのコミュニティでオフ会をしていた時よくある現象です
他の地方ではどうかわかりませんがこちらの場合
とりあえず参加者の様子を見てから当日ギリギリに参加表明を出すというのはよくありました
理由としてはギリギリまで予定がわからない
というのがあり実際、最初のFSでも当日に参加希望者が出てきたりしました
しかし、それでもやる事はやらなくては
とりあえず知り合いに片っ端から連絡し情報を拡散沢山の方々の協力を得てなんとかギリギリ10人集める事に成功します
とりあえずホッとしました
話を聞けば岩手のFSが開催されないかも
と人力してくれた方々が大勢いたとの事でご迷惑をお掛けしたのと同時にAG間の連携力というのは凄いなあと改めて思わされるエピソードでした
また、人集めの傍らで開催に向けての準備も着々と進みます
実は今回のFS、私の中では一貫したテーマがありました
その名も
「宮沢賢治をめぐる旅」
岩手県花巻市というのは銀河鉄道の夜等の代表作を持つ、童話作家宮沢賢治の生まれ育った土地です
そんな彼の縁の土地をめぐるFSにしよう
というのがコンセプトでした
そのためのミッションの作成、
景品の準備も着々と進みます
そして迎えた4月1日
私達はベースポータルのある花巻駅にいました
集合は13時
私達は駅近くの食堂で昼食がてら簡単な打ち合わせを行い集合場所に向かうとすでに何人かが到着し、FSの準備を始めていました
ENLの前垂れやエプロンを付けたり、
自転車を準備していたり
やや、のんびりしすぎたか?
と私達も準備を始めました
次々と人がやってきて簡単な挨拶をしながら
中にはかつて一緒に遊んだ懐かしい顔もありました
そして13時
私達のFirst Saturdayが始まりました
簡単な挨拶の後、FSの説明をして
パスコードパズルを開始
指定されたポータルを巡る方もいればミッションをこなす方
中にはかつての私のようにFSのやり方を聞きにくる方もいらっしゃいました
その後はバトルビーコンの体験会
3つのポータルにバトルビーコンを設置
2箇所勝利した陣営の勝利としました
東北ではおそらくこういうゲームをやった事がなかったと思います
みんな真剣に楽しんで遊んでいたようで
次々と壊れていくシールドに驚きの声を上げていました
私はそんな彼ら、彼女らを眺めつつひたすら問題が起きないか楽しんでいるか後に控えて待機していました
アノマリーやMDのPOCをやった
またはFirst Saturdayの代表をやった方はわかると思いますが、
問題が起きないよう
参加者の皆さんが楽しめるよう色々動くのが私の仕事
これはモンハンのオフ会の経験が生きたと思っております
全部の出し物が終わり
私が
「楽しかった人!」
と尋ねると
子供のように手を上げる参加者を見て
やってよかったと満足しました
その後は近くの居酒屋で簡単な交流会をして
それぞれ帰宅の途へ
私はその日のうちにAPのデータをNIAへ報告
無事後日参加した方々にメダルが付与され
確認作業を終え思ったことは
成功してよかったなあという安堵でした
その後の岩手のFS
その後岩手では6月に再度、10月に盛岡でFSを行います
そんな急いで行わなくても
と思うかもしれませんが実は今年は岩手に注目が集まる事が多々ありました
2022年の12月NYタイムズに2023年行くべき世界の都市に盛岡が選ばれ
5月には宮沢賢治の映画が公開
他にも釜石、遠野が舞台の映画が公開されたり
岩手の産んだスター選手大谷翔平がWBC、メジャーリーグで活躍と
岩手ネタが多く、人を集めるネタとしてはいいのかなと思っておりました
そうしないと今後岩手でIngressが盛り上がるきっかけはないと思ったからです
そんな目論見がうまくいったかどうかはわかりませんが、
沢山の方々に支えられてFSはうまくいったのかな?と思います
中には遠く埼玉や愛知から参加された方もいらっしゃいましてつくづくIngressのコミュニティの力はすごいなあと思わされました
最後になりますが
元々そんな私の考えについて来てくれた運営メンバーの方々、
バックアップでノウハウを教えていただいた方々
背中を押していただいた喫茶リンクアンプの常連の皆様
そして、FSに参加していただいた方々には感謝しております
おそらくどれか一つ欠けても岩手でFSを開催は出来なかったことでしょう
さて、今私は次のステップというか
次の動きを考えていて、
実は東北各地でまた昔のようにIngressを使って何かできるようにならないかなと色々考えております
この1〜2年色々イベントを回ってみましたがやはり他の地域は何かしらやっているのに東北の話は全然聞かない
9月の神戸アノマリーで色々と話を聞いて来たのですが
「東北はなにもやりませんよね」
と言われたりもしました
結構刺さりました
まあ、東北自体がイベントに消極的な考え方なのかもしれませんがそれはちょっともったいないと思うのです
細々とでもいいので何かやって足を運んでもらったり地元で細々とやってる方でも新しい体験をできるきっかけができたらいい
そう思っております
それをきっかけにまた東北でIngressが昔程ではないにせよ盛り上がってくれればと思います
せめて、今回のFSを通じてかつての私のように「自分のFSをやってみたい」
と思う方々が出てきて欲しいなあと思います
さて、長々としかし、まだまだ語り足りないのですが今回はここで筆を置きたいと思います
来年も皆様に色々ご報告ができればよいなあと考えつつ皆様が楽しい2024年を過ごせるようお祈りして
それでは良いお年を!
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