ワイと助手〜つまんない会議〜
助手「この前、会社で会議があったんだけど。」
ワイ「楽しかったですか?」
助手「会議が楽しいわけないじゃない!」
ワイ「そうですか。」
助手「ホント、つまんない会議って多いよね。」
ワイ「そうですね。」
助手「毎回時間の無駄だと思っちゃう。」
ワイ「それは進行役や主催する人間に問題があるのですよ。」
助手「そうなん?」
ワイ「会議は始まる前に始まっているのです。」
助手「事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」
ワイ「それ関係ありますか?」
助手「言ってみたかっただけよ。」
ワイ「会議というのは段取りが全て。」
助手「ということは?」
ワイ「事前の段取りが会議の8割を決めると言って良い。」
助手「段取りって具体的に何すんのよ?」
ワイ「会議の目的を参加者に共有するのが一つです。」
助手「なるほどね。確かに目的がいまいちピンとこない会議ってあるし。」
ワイ「もう一つは、議題ごとに一つは意見・見解を持ち寄るように参加者に指示することです。」
助手「それってどういう意味があるの?」
ワイ「参加者に当事者意識を持たせるってことが大きいですね。意見を持ち寄るということは真剣に議題に向き合うことを強制できますから。」
助手「アナタらしい姑息なやり方。」
ワイ「参加してもらう以上は真面目に向き合ってもらわないと。」
助手「分かったわ。けど会議始まってからはどうすんのよ。」
ワイ「ゴールを提示してから始めます。」
助手「それは大切ね。」
ワイ「そして議題ごとに時間を決めて意見を発表してもらう。」
助手「けどさ、会議してると脱線することって多いじゃない。」
ワイ「確かに多いですね。それで盛り上がることもしばしば。」
助手「レインボーブリッジ、封鎖できません!」
ワイ「それ関係あります?」
助手「言ってみたかっただけよ。」
ワイ「まぁ脱線したら戻せばいいだけです。」
助手「どうやって?」
ワイ「『今その話関係ないですよね?』と一刀両断すればいい。」
助手「私の部下の命を何と思ってんだ!」
ワイ「袴田課長。」
助手「言ってみたかっただけよ。」
ワイ「さっきから話が脱線してるんですけど。」
助手「進行役の責任ですよね?」
ワイ「会議でも責任意識を持って取り組む必要がありますよ。」
助手「どうやって?」
ワイ「進行役が『自分の仕事だ』と思うことですね。」
助手「それは大切ね。だけど時間内にゴールに辿り着かないとしたらどうすんのよ?会議延長するの?」
ワイ「仕切り直しです。時間延長はしません。」
助手「なんで?」
ワイ「最初に決めた約束だからです。もし約束を反故にすると参加者からすると『また延長があるかも』と疑心暗鬼にさせて集中力を奪いますからね。」
助手「なるほどね。」
ワイ「そして次回にゴールできるように、次の開催日時を決めて、参加者に求めることを全て開示します。」
助手「すべてを明らかにしておくことが大切ってことね。」
ワイ「それが会議に対する信頼を得ることになり、参加者も当事者意識を持つことができる秘訣なのです。」
助手「意外とタメになる話だったよ。」
ワイ「良かったです。お役に立てて。」
助手「なんでウキウキしてんのよ。」
ワイ「実は先日、私の会議の進め方をみて『とても素敵です』と言ってくれた女子社員がいました。」
助手「あ、そう。」
ワイ「もしかしたら新しい恋が始まるかもしれない。」
助手「いや、その女子社員は会議の仕方を褒めただけだよ。」
ワイ「そうでしょうか?思いを口にできないだけかもです。私が手を差し伸べなければ。」
助手「青島!確保だ!!」