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FAIRY TRAIL 2023

大会としての目標

凡人に厳しい40㎞の関門をクリアする!
そして完走する!それが1番の目標だった。
過去の夫の記録が11時間38分ぐらい(フラフラ時間帯あり)普通に行けていれば11時間。
となると夫+1時間が妥当なところだろうと予想、
12時間でプランをたてた。

前日宿でゼッケンの裏に書き込んだので雑

準備したもの

ザックの中身とシューズ、必携品多め

●必須装備
・レインウェア(防水、透湿機能を持ち、縫い目をシームテープで防水加工してあるもの)
・ライト(指定のポイントでライトチェックを行うとあったが実際なかった)
・サバイバルブランケットなど防寒具
・ポイズンリムーバー
・エマージェンシーシート
・マイタオル
・クマ鈴(区間を限定し使用)
・1リットル以上の水分、携行食
・マイカップ
・個人で所有する携帯電話
・除菌ティッシュやアルコールスプレー
・マスクかヘッドギア
・紙マップとコンパス
・トレイルランニングシューズ
必携品に関しては、HPと、公式紙マップに書いてあることと、紙マップと一緒に送られてきた別な紙に書いてあることがバラバラだった。(不安になった)
個人的に追加したものは、ポータブル充電器と時計、エマージェンシーキット、エチケット袋(嘔吐用)、ニトリル手袋、薄手ベスト。

●ウエア

アクシオウールT、汗冷えしにくく感じた。腹巻。

●補給食

エイドなしでも最悪いける量なので多い

●夫の過去レースで使用したデータ
自分が作った夫のデータが自分に役立つとは!!
ブログから画像とりこみ、拡大して読み取った。

応援のためにわたしが夫の予定を考えたもの。笑

スタート前

一緒に参加することになっていた出雲のAちゃんと同じ宿だったので、朝はAちゃんとAちゃん家族にスタート会場まで送ってもらった。
自分の家族は爆睡中に宿を出発。
会場に早めに着いたので、ゆったりトイレ、準備、受付を済ませられた。
Aちゃんの可愛い坊やに癒される。
スタート付近には新城でもボラでお世話になったKさんがおられて、なんだかホッとする。
「ゴールで待ってるからね!」と言ってもらい、これは最後の山塊でしんどい時にとても励みになった。ありがたい ~。
見渡しても、みんなスーパーロングの人たちの見た目猛者オーラ半端なくてビビる….。さすがに完走率60%前後のカテゴリー…。
Aちゃんからは気合が十分伝わってくる。
自分もなんとかゴールしたい!
そんな気持ちになっていた。

2023公式マップより

スタートから第1エイド大彦谷へ

スタート後、ロードがしばらく。
心拍数が高めで、スタートはよくない。
みんな飛び出して行ったけど、そんな全員速いわけないよね?無理している人もいるはず、と焦らず進む。
トレイルに入りしばらく登り。
登っていると、無理せずとも何人かパスしながら進めた。
ここからAちゃんはペースを上げ、しばらくしたらもう見えなくなった。さすが、Aちゃんはロング経験も山経験も豊富。逞しい後ろ姿をみて思い出した強さ。登っていく後ろ姿が逞しい!!
走るより登りの方が楽だと感じ気持ち良く進む。
第1エイド大彦谷エイドに到着。
ボトル1本分追加し(ダカラ500ml)、バナナをトータル1本分ぐらいいただいた。
夫のチームメイトの方がボラでおられたので声をかけてみたらエールをくださった。

トイレは設置なし

第1から第2エイド桑原橋へ

エイドからしばらくロードの下り。
ここで脚を使いたくなかったので、ピッチを上げつつ小股で下る。
平坦ロードに出てからは急に重く感じ、我慢。
速くはないペースだったけど、ザックの重さのせいにして走り続けるということに集中する。
泥と小石と落ち葉でジュクジュクの林道、軽く登り基調だったけど、ここも歩かず走った。
この日はアルトラのローンピークを履いていて、ロードは固くてしんどく感じた。
エイド手前で、前から爽やかな人が走りながら声かけてくるので、人違いかな?と思っていたら、三上山ラバーズでもあるHさんだった!!まさかこんなところでお会いできるとも思わずびっくりしたけど嬉しかった。
ここのエイドでは予定よりも30分ほど早く着いた。
トイレがあったので済ませておく。
エイド補給は天ぷらセットと1000mlダカラ。
ダカラとマルトデキストリンって美味しくて嫌味がない味。

油物に不安を覚えつつもサクサクで美味しかった

第2エイドから第3小川(こがわ)エイドへ

Hさんがエイドから少し山もご一緒してくれてほぐれた。しかもその後の山塊のアドバイスをくれたのがとても的確でイメージしやすくなった。

Hさんphoto

もらったアドバイスで淡々と登ることを決めていたのだけど、しっかり急登超えた後も地味なアップダウンが連続し、いつまで続くんだ?と。ルートも聞いていた通り不明瞭なところが何箇所かあって一瞬立ち止まったり。秘境感があった。
わたしは個人的に秘境感が苦手なので早く人里に降りたかったがなんとか耐えた。ここのエリアは登りで譲られ、下りは譲る、みたいなパターンができてきていて、何度か前後する選手と少し連帯感が生まれていたような気がしていた。
下りは泥でツルツルになった箇所が多く、シリセードの跡も…。ローンピークにはなかなかハードな斜面が多く、時間を結構使ってしまった。
このエリアは、多汗なわたしでは1000mlでは足りなかった。残り5㎞弱を枯渇したボトルと共に進んたので喉がカラカラになってつらかった。
ただ次のエイドには家族がいてくれる予定だったので楽しみだった。
喉カラカラ、身体もメンタルもヘトヘトで小川エイドに到着するとこどもたち、夫とAちゃん家族が迎えてくれた。

こどもたちが手前まできてくれた!


そっと背中を押してくれる

確か夫に「秘境疲れがひどい」と言ったような。
とにかく人里に降りてホッとした。
すぐさま「余裕はなくなっている、予定より+5分」と言われるも、腰掛けたかったので座って補給準備。おにぎりが何種類かあったけど、少し食欲無くなってきていたので、1つもらったのみ。水分を500mlほど飲んで、枯渇が怖かったので1500ml持参。ここもダカラ。
この後の登りはパンチあると聞いていたので、こんな疲れてるし、時間の余裕も減ってるのに関門間に合う自信がなくなってきていた。夫に弱気なこと言ったら「とにかく止まらなければいける!待ってる!」
と半ば押し出してもらう形で出発。

娘に頑張るわ!って言ったような

第3エイドから第4エイド栃生(とちう)関門へ

家族に背中を押してもらってリスタート。
とにかく遅いけど止まらないことだけ守って
フラフラとパンチあるところ登っていく。
渡渉が何度もあるし、コケだらけ。谷の水は少し増水気味で渡渉も難しい登りだった。どんどん斜度もきつくなり、後半はなんか壁登ってるようなそんな気持ちにすらなった。
力も入らないし、これは先程渇水したダメージかと思って気分は少し悪くなりつつあったものの甘酒スティックを3本を入れながら進む。
時間に間に合うのかという不安は一旦しまって登り切ったところで、スタッフさんと素晴らしい声かけ、「あと4.7㎞でエイドですよ!」ここで時計をみるとあと70分。アップダウンはあるにしてもいけるかもしれない!そう思うと一気にスイッチ入る。とにかく走れるところは走り、登りは淡々と、下りも少しスピードに乗る感じでせめる。とにかく間に合わせたい!
長い下りで脚が売り切れ始めたけどとにかく関門、と思って進んでいくと関門エイドのアナウンスが聞こえてくる。
下りていくとエイドの手前で家族たちが待ってくれていた。

ここがゴールぐらいの気持ちになる。笑

第4エイド関門は13分前に到着、トイレ、1000ml水分補給済ませ、鯖寿司あったけど普段なら好きだけど…..吐き気少しあって酢飯ィィとなり断念。
家族に元気もらって、関門閉鎖8分前通過、再スタート。

第4エイド関門から第5エイド地蔵峠へ

栃生ゴールぐらいな果てぶりだったので、そのあとの登りはなかなかのゾンビぶりだった。
ゴール関門の余裕はあったのでとにかく進んでゴール目標とする。食べながら進む。
みんな先程の関門で燃え尽きた組っぽくて同じようなペースで登っていく感じが面白い。
ここで「ゆきじさん?」と声かけてくれたのが初めてお会いできたHさん。しばらく話しながら登る。
淡々と登っているけど、吐き気が少し出てきて息が上がる。いつも吐き気が来ると、心拍数は低いのに呼吸がしんどくなってくる。そろそろ40㎞だし準備しとくか ~、と思いエチケット袋を手に握ってスタンバイ。そのうちピークに着く。

びわこみて少し安堵する

ピークで絶景だ ~と思いつつ、降り始めたら弾みで🤮いきそうだなと予測。
案の定下り始めて強い吐き気がすぐにきた…..。
いつもの距離あたりだ、43キロでエチケット袋を使う。後ろを選手が通っていくも気にせずスッキリするまで対応。終わればサッサと済ませ進む。
水分だけ少し入れてエイドに到着。
「女子のスーパーロングの方来られました!」と言われなんかジワリ。
バナナを5カケほどガッツリ食べて500ml補充して最後のピーク蛇谷ヶ峰を目指す。

第5エイドから第6エイド朽木スキー場へ

ここからはしばらく淡々と進むも、距離もあっていつ次のピークへとりつけるのだ ~と地味に長くてしんどかったけど、走れるところは走った。
ようやく最後のピークに取りついた時は嬉しかった。淡々と登る脚も残っていた。

よっしゃ、降りるぅ ~

後から知ったけど、夫の過去タイムとここまでは同じだったらしい。笑
ここから下り得意な夫にちぎられて結果負けたのだけど。
吐くのもう嫌だったし、案外下りてからの距離もあったから脚残したくてスピード出しすぎずに下りていく。
一緒に抜きつ抜かれつしていた同じカテゴリーの人とハイタッチしたりして最後のエイドへ。
途中のエイドでも声かけてくださった方とまた出会えて、元気もらえた。でもクタクタだった。
エイド手前の2m上がるぐらいの坂がつらかった。笑
このエイドは水分も残っていたし通過した。

第6エイドからゴール

ここからは5㎞もある。
しかも最後にたんこぶみたいな山がある。
ロードの下りは遅いながらも走ったけど、平坦ぎみの林道入って脚は止まったが、とにかく進む。
トレイルに入ると地味にパンチある登り、黙々と登る。走るより登る方が楽に感じた。登り切ったところからは下り基調のトレイル。怪我しないように慎重に。
ロードに出たらそこはもうグリーンパーク内!
嬉しくて、声かけてくれるスタッフさんにも笑顔ふりまく。
AちゃんとAちゃん家族が!!Aちゃんは3位だった!よかった、よかった!!帰ってきたよ ~二人で完走できてよかったーという気持ちだった。
この辺からゴール後引き上げている選手や、スタッフさんたちが「おめでとう」「おかえり」と言ってくれて泣きそうになった。
ほんと自分の中では完走は半々と思っていた。
ゴールのアナウンスで名前呼んでもらった。
鏑木さんがおられる!
多分笑顔でガッツポーズした。
入賞が伝えられ、鏑木さんにインタビューしていただけるおまけつき。
家族は諸事情でゴールにはいなかったけど、笑(こども連れての応援は予定通りいかないことを百も承知)嬉しかった!
途中の関門前は家族の力が一番だったし。

女子は5名の完走だったので5位入賞がもらえた。
スタートからスタッフされていたKさんにもゴールで迎えてもらった。

55.9㎞
3625m D+
11時間54分

今年は晴れだったのもあってか、スーパーロングの完走率は男女で65%だった。
夫のblog(FAIRYTRAILスーパーロングを関門ギリギリで完走した内容)が非常に役に立った!!笑

これからスーパーロングを関門ギリギリで目指す人がおられるとしたら、「栃生関門までは全力で、その先は余裕あるから切らさなければ十分間に合う時間設定です」と付け加えておきたい。

#フェアリートレイルスーパーロング
#フェアリートレイル
#FAIRYTRAIL

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ゆきじ
母やりつつ山を走ります