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問われもせず、答えもないもの~詩一編。亀井水と人生なるものに
見出し写真、亀井水亀形水盤の足
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花を撮影したら
花の名前を教えてくれるアプリを入れてみた
なんかたよんない
それよりこうして投稿して
誰かが教えてくれるほうが
嘘もあるけど
アプリよりはましだ
問いと答えが揃って整理され
検索すればわかるというのが
情報の正しいありかた
だと思うでしょ
亀井水というものがあるのに
問いも
答えも
なかった
だから僕は年寄りなのに
きまぐれな子猫のように挑戦的になれた
答えを求めて僕にたずねたら
いっしょに探求という原野で
すべては形さだめぬ思いに
楽しく迷子になろう
つまらない問いはない
定型化した答えはない
僕といういいかげんなモノがある
生涯は有限だ
問いと答えは連鎖してはてしない
そのどこかで命は終わる
僕は
確かななにかではありえない
花は名前をつけられても
花自体にはどうでもいいことだし