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バジョット『イギリス憲政論』を亀井水レポートの冒頭に

バジョットは、学者ではなくジャーナリストです。だから、「現在の議会には、きわめて知性の低い者が多い。少々ーほんの少々ーこれを整理すべきである」などと苦笑してしまう言葉があったりします。

「イギリス憲政論」は、政治学の堅物の本ではなく、豊富な知識を現実観察により裏付けた、古典です。議院内閣制と大統領制の比較。象徴としての国王の役割。など、日本にとり重要な論点が網羅されています。


2014年、亀井水の長大なレポートを書き上げたとき、第5章衆議院、の一文を引用しました。

偏見にとらわれず、国民の各層からの代表を、議会に生かしてゆかねばならない、という話につながります。19世紀後半、労働者階級の代表を重視しなければならない、という議論になります。

歴史の変わり目に、着実な改革が求められる。

つまり、歴史を繊細に把握しなおすことが、求められる。観察と反省をないがしろにして、歴史は語れない。ということです。

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