現代の福の神。亀井堂のおばちゃんと仙台四郎。
😍仙台四郎😍
亀井堂で一緒に働いていたおばさまで、「私福の神なんよ」と自称される方がおられました。いわく、わたしが立ち寄ると、何故かどんな店でも急に混み始める。たしかに、亀井堂は四天王寺のなかで一番混む場所である。ただしお供養の最後の経木のおながしをする場所で、亀井堂ではお布施はいただかない。お堂としての収入は少ない。必然、お寺のなかの地位は低い。参拝者にとって、亀井水のおながしが目的で、四天王寺を信仰されているわけであるが、法人としては収入のデータしか見ない。
といった愚痴も、退職したらいい思い出にしておこう。
さて、いまでは亀井水よりも、全国的にずっと有名になった神様が仙台におられます。
仙台四郎。
本名は、芳賀豊孝。安政元年生まれ、明治35年没。47歳。
知的障害者であったが、笑顔で街を徘徊し、皆に親しまれる。彼が立ち寄ると何故か店が繁盛すると評判になる。
死後、写真館が生前の四郎の絵はがきを売り出し、福の神の御影だと仙台では一気に普及する。
近年、四郎リバイバルがおこり、初売りの旗に、お神輿に、人形にと、展開。ついには、お寺でクリスマスに四郎サンタクロースを飾るにいたる。
なにより、最初に売られた絵はがきの魅力がすばらしい。
さきにもレポートしましたが、亀井水の亀形水盤は暗くて写真に写らないというのが、評価のさまたげになっている。
生き神さま、仙台四郎はすばらしい写真により知られた。
ご利益を願って、ここにもお招きしました。