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小詩集~きさらぎ、着ぶくれて見上げる空に光あり
見出し写真、京都八瀬。
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きさらぎの 夜気おだやか
かたりあう しら梅の花
あかねさす 異郷の花
いまだ知らざる あこがれの国
![](https://assets.st-note.com/img/1706795253902-ljXhaQbfG6.jpg)
きさらぎ
まだ着ぶくれて
見上げる空に光あり
花は地軸の傾きをはかり
さだまらぬ座標をゆらして
私の歩みを引き止める
めまいがしたのは花のいたずら
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断酒会の帰りに
きさらぎのつかのまの暖気に
満開の十月桜
冬咲く定めといいつつ
温もりはありがたい
桜という概念も
ひとつの思いこみ
今どき咲いても愛でる人は少ない
咲いていることを気にもとめない
人は物を見ているのではなく
思い込みを見ている
そうして見えなくなった日常
意識に止めない断酒会
青ざめた歴史
息吹きなき自意識
一日断酒という時間の発見
物を見よう
命を見よう
思いこみの包みをはがして
また来週も例会出席
ささやかな約束に生きる
来週は寒くなるらしい
![](https://assets.st-note.com/img/1706795795581-qdkLuiyD8b.jpg)
💩こんな●●●は
いちども体験したことない
なぜ●●●はこんなふうに空想されるのか
それは私の分身
私の神様だからにほかならない
宇賀神さま
弁天様が頭にのせて
澄ましがおなさっている
あれが●●●ならば
それはそれなりに
ありがたやありがたや
時はきさらぎ
暖冬の陽射しに
宇賀神さまは冬眠もできず
寝不足でぎらぎらなさっている
われは荒御魂なり
災いの時代の来るべし
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きさらぎのぬくき陽射しに枝芽吹く
風のかなたに月おわします
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