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天皇が宮中にまつる、八柱の神々。聖なる数字、四、五、八、十二。民族的な数字の宇宙構成。

見出し写真、四天王寺亀井水コラージュ。


天皇の玉座、高御座~タカミクラ~は八角形である。

天皇系譜は、四と八の単純な反復であると、さきに示した。それは、ラーマーヤナに書き残された、鳥族の神話の構造と一致する。

それは、東南アジアから南太平洋に広がる民族的聖数、八、と北太平洋ネイティブアメリカンの聖数、四、に該当する。さらに、合計の十二は、時間、暦、天文学の基本的な数字であり、四天王寺の設計も高麗尺による十二間を基準に、中心伽藍の五重塔と金堂、及び亀井水、丸池、熊野権現礼拝石が配置されている。

一方、北アジア、ツングース語族の聖数は、五、である。本来の皇祖神、北アジアの太陽神、タカミムスヒ、はツングース系、モンゴル、満州、朝鮮の神話を継承する神である。

南方系の八。北太平洋の四。ツングース系の五。

この数字を巧みに融合させた神々が、宮中八神、天皇祭祀の最重要神である。御巫~ミカンナギ~八神とは、

カミムスヒ

タカミムスヒ

イクムスヒ

タルムスヒ

タマツメムスヒ

オオミヤノメ

ミケツ

コトシロヌシ

つまり、ムスヒの五神と宮中守護、食、言霊、の三神からなる。

ムスヒの神々を一体とみなせば四神。

ムスヒは、由来の大陸北方の聖数五神。

合計八神となる。

これが、天皇が最も身近に祀りする、神々である。

ムスヒのヒを霊魂とする解釈もある。私は、溝口先生の分析に従い、太陽の日と解釈する。

岩波新書

では太陽の女神、アマテラスは何者か。南方系の海洋文明、あるいは蝦夷文化の大地母神から、必然的に女神たる太陽神である。

ムスヒとアマテラスは並び立ちはするが、他人の関係である。両者には葛藤もロマンスもない。神話の主役として暴れ恋して泣き笑うのは、スサノオ、オオクニヌシ、スクナヒコナたちである。

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