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泣き、叫ぶ。
どんなにきれいで素敵で、パソコンもテレビもオーディオも全部そろっていて、空が見えて、庭も見えて、外に出ようと思えば出られる部屋にいても、2階には上がれず、エイムにご飯をやれず、段差は越えられず、ほかの部屋にも行けない牢屋に1日中、ひとりで3年もいると、おかしくなる時がある。
秋頃から、ひとりでいる時、突然大声で叫んだりする時がある。すごく冷静に大声で叫ぶ。叫ぶ方が精神的にいいような気がして、誰もいないから大声で叫ぶ。
そして、突然涙が出る時がある。何の脈略もなく泣いてしまう。涙を流して泣いてしまう。そしてひとりでいる時、例えばテレビの「駅ピアノ」を何気なく見ていて、大声で涙を流して叫ぶように泣いてしまうようになる。
毎朝、起きる時に足の痺れを感じて、ひょっとして今日は足が動くんじゃないかと、眠気の中で足を動かす。でも動かない現実を知って、また泣いてしまう。
そんなことが続いて、年末にピークを迎えたようだ。3年間そんなことはなかったのに、泣く、叫ぶ、幻滅する。あまりにも頻発するので、知り合いのカウンセラーの先生に話してみる。
「周期」があるようだ。短い周期、長い周期。3年の周期が今のようだ。
「死にたいと思うことは、おかしいですか?」と聞いてみた。「誰でもみんな死にたいと思う。思っている。死にたいと思わない人はいないから、大丈夫。」
「でも、絶対に死んじゃだめよ。」と教えられた。
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