『勝手に〔Bリーグ:強さとお金(人件費)の関係〕を〔分析〕してみた』
Bリーグがお休みの間、北京オリンピックのビンドゥンドゥンに癒され、ロコソラーレ(カーリング女子)に東京オリンピック女子バスケ日本代表を思い返された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
男子バスケ日本代表も「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選 Window2(2/26・2/27)」を控え、チャンピョンシップ進出をかけてさらなる盛り上がりが期待されるB-リーグ。
今回はビジネスパーソンとしては気になるお金について、“強さ(勝率)とお金(人件費)の関係”をデータから紐解いていきたいと思います。
強さはお金で買える?
コロナ禍で重視されるようになった“勝率”と“人件費”のデータを過去3年分引っ張り出し、各年度における“勝率”と“人件費”の『相関係数』をチェックしてみました。
ある程度想像していたように、各年度ともに『相関係数』が0.6を超え、“お金と強さ”には正の相関があることが確認されました。
言い換えると、“強さ(勝率)”と“お金(人件費)”の関係は強い。となります。
お金をかければ優勝できるのか?
答えは“Yes(仮)”
先に結論書いてしまいましたが、その中身を見ていきます。
2018年から2020年度における人件費の高い順に並び変えてみてみると、2018年以降、人件費上位3チームに変動はありませんでした。
1位:A東京
2位:千葉
3位:宇都宮
特にA東京は3年連続1位かつ唯一9億円を超え。人件費から見ても「タレント集団」だということが分かります。
同時に、2018年以降のチャンピョンシップ進出チームも確認してみます。
2018年度は、ベスト4進出チームが揃って人件費もベスト4。加えて、優勝・準優勝も人件費と1位・2位と同じ順番という結果に
2020年度は、アルバルクがCSに進出できないという状況ではあったもののベスト4進出チームは、人件費上位6位だったことが分かりました。
世知辛いですが、現時点ではお金をかけたチームほど、優勝の可能性が高い。と考えざるを得ません。
一方で、「富山」の底力を発見!!
一方、CS進出8チームまで幅を広げてみると、2018年の富山・新潟、2020年の富山の奮闘が目を引きます。
人件費がリーグ平均よりも低いにも関わらず、CS進出をまぐれで終わらせない富山の底力を感じます。(すごい)
全チームの勝率と人件費の関係を、マッピングしてみます。(2018年と2020年)
確かにお金で買える強さがあることは否定できませんが、近似曲線*よりも上に位置しているチーム=想定されるよりもパフォーマンスが良いチーム、効率的な投資(人件費)で効果(勝率)を挙げているかが一目で分かります。
2020年度、渋谷・大阪・富山は想定よりも躍進したものの、名古屋・広島は思うような結果にならなかった。ということでしょう
滋賀・信州は、人件費が限られた中で想定以上の結果を出せた、ということかもしれません
2021年度の選手移籍の結果は如何に?
2021年度の人件費はまだ公表されていませんが、現時点(2022年2月末)での成績から逆に各クラブの動向を想像すると楽しみが増します。
お金(人件費)だけでは説明できないチームケミストリーやカルチャー構築の要素が、ファン心の好奇心を掻き立てるとともに、(広島出身・カープファンの自分としては)マネーゲームをひっくり返せるスポーツの醍醐味ですね。
3月以降のBリーグ再開を普段とは別の視点から楽しむ一助となれば幸いです。
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