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【仕事回顧録】①初バイトは大衆演劇場でうどんを売る

書くことを生業にしていると、書かないと書きたくなる癖に、日々書いていると書きたくなくなるのです。←言い訳(笑笑。

ということで、初めてアルバイトをした高校時代に遡ってみます。

通っていたのは当然
アルバイト禁止の公立高校。

先生に見つかると即停学という
リスクを背負いながらの初バイトは
うどん屋さんでした。

でも店舗を構ているのではなく
ヘルスセンターという
温泉と大衆演劇場をミックスさせた
娯楽施設の中にあるうどん屋さん。

ヘルスセンターは
名前だけ聞くと体に良さそうだけど
舞台と畳を敷いた広い客席があって
長テーブルと座布団が並べられている
大宴会場のような場所でした。

当時、温泉に入って、
配られたお弁当を食べながら
大衆演劇を観るのが
田舎の老人会の行事であり、
来ている約8割は高齢者。

私の仕事は
大衆演劇の一座が
歌や芝居を披露しているのを観ながら
買いにきた人に
ササッうどんを茹でて
出汁をいれ、
かまぼことネギをのせて渡すこと。

楽しみだったのは芝居が終わった後
一座の役者さんたちが
うどんを食べに来て
ちょこっと話ができること。

バリバリの化粧をした人たちと
たわいもない話をするのは
少し優越感がありました。

連休中だけのバイトだったので
最後の日はなんとなく
名残惜しかったのを覚えています。

今思うと
お金を稼ぐというより
こっそり隠れてバイトをしてみるという、
ちょっと尖ったことがしたかった
だけだったのかもしれません。

この時まさか20を超える仕事を
転々とすることになるとは…。

次回は工場での流れ作業のバイトの話。

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