劇団唐組に魅了された理由は?
この春、観る予定だった多くの芝居が
コロナの影響で中止になった。
中でも毎年楽しみにしていたのが
劇団唐組の芝居。
関西では年1回しか開催されないので
これを逃すと「また来年!」
となってしまう。
大阪の高層ビルが建ち並ぶ
公園の一角に建てられた
赤テントで行われる芝居は
見世物小屋に入る時の
恐怖感とワクワク感に似ている。
なぜこんなに魅了されるのか?
役者との距離の近さ
客席と舞台との一体感
唐十郎の脚本
はもちろんのこと、
チープな言い方だけど
そこに人の温もりがあるからだ。
テントを建てては壊す作業も
照明、音響、受付なども全て劇団員が行う。
この手作り感と
役者一人一人のエネルギーが
テント内に充満し
観客を温かく包み込む。
生きることに演劇は必要?
って聞かれたら
日常から面白い事や刺激がなくなると
自分でなくなるような気がするから
演劇は必要。
早く劇団唐組の芝居が
日常に戻ってくるといいな。