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エネルギー消費、代謝は上がる?

普通に生活をしていて呼吸をするだけでもエネルギー消費(代謝)はされています。しかし、エネルギー消費量が摂取したカロリーよりも少ない場合、蓄積され、肥満となっていきます。反対に太れない方はエネルギー消費が多く、代謝が良いというとそうではありません。適切な栄養素・量が足りているのか、消化吸収の問題があるのかなど問題は様々です。

人は体型が気になるとまず、食事回数を増減したり、栄養バランスが偏ったメニューにするなどといった食事から入ります。
食事の見直しから入ることはとても良いです。しかし急激に食事量を減らし筋肉までも減らしてしまう人は多いです。この筋肉量が減ると身体には様々な問題を引き起こしやすくなります。体重の急激な減量後に体力の衰えを感じたり、痩せた当初は痛みがあった膝は楽になったけど、また痛みが出てきてしまった。などトラブルも引き起こされることもあります。

見た目は痩せていても偏った栄養素により隠れ肥満となることもあります。

 エネルギー消費には、運動によって骨格筋や心肺機能に負荷をかけ普段の日常生活以上の動作による消費するものと(速歩、ウォーキング、ランニング、水泳、筋力トレーニング、スポーツ全般)、家事や仕事、通勤通学などのための移動で行う歩行や階段昇降など日常生活動作が主な動きによる非運動性身体活動(以下NEAT:non execise activity thermogenesis)によるエネルギー消費があります。

総エネルギー消費量は大きく3つに分類され以下で構成されています。
   ❶基礎代謝量(約60%)
   ❷食事誘発性熱産生(約10%)  
   ❸身体活動量(約30%)※ここにNEATが当てはまります。

基礎代謝量は年齢とともに下がり、体格に依存。また食事誘発性熱産生は食事摂取量、食事内容に依存します。
基礎代謝量より食事摂取カロリーがオーバーするのが続き、身体活動量でエネルギー消費量で調整をしないとその分だけ、カラダに蓄積され、肥満となります。NEATと肥満の関連が着目され、肥満者と非肥満者を比較すると肥満者は歩行や立位を含めた活動時間が短い事がデーターとして出されています。注目ポイントはどれだけ身体活動量を増やす事が出来るかがエネルギー消費、代謝をあげられる取り組みとなります

まずは普段の活動の強度を知ることから始めてみましょう~
普段の活動がどの位の強度なのか「METs(代謝当量(Metabolic equivalents:安静時を1とした時と比較して何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示したものになります。) 」という活動の強度の指標を使うことにより自身での日頃の活動量を評価することができます。

参考までに1〜2METs は「散歩や家の中を歩く程度」ような低強度の運動、3〜5METs は「犬を連れて歩く程度」ような中強度の運動、6METs以上 「ランニング」などの高強度の運動と覚えていただくと日頃から注意する事が出来ますので意識してみてください!!また、普段より3METs以上の身体活動量でNEATが増え、代謝を上げるステップにもなりますので取り組んでみましょう!

ご自身の現在の活動レベル、筋力・身体機能、適した運動方法を知りたい方は、専門施設での評価をお勧めします。

引用・参考
・厚生労働省ホームページ