利益向上に向けての諸施策その1
令和3年を迎え、はや3月になりました。
令和3年も緊急事態宣言が出されるなど、
クリーニング業界のみならず、
他業界にとっても厳しい年になりそうです。
明けない夜はないと言われます。
コロナ禍、コロナ収束後にむけて、
今何をするのがベストなのか?
ちょと考えてみました。
やはり、営業活動を継続していくためには、
売上を創りあげ、利益を生み出して行くことが必要になります。
売上は、
売上=客数✕一客平均単価
で求められます。
クリーニング師は、3年に一度法定研修を受講する必要があります。
その京都府、滋賀県の各生活衛生指導センターが主催する法定研修で、
以前に私は講師をさせて頂きました。
私は、クリーニング業界では「どんぶり勘定」のお店が多く、
どのようにして売上を創りだして利益を生み出すか、
という視点が乏しいと感じていました。
多くのクリーニング店は売上をあげることに注目しています。
多くの人は「売上をあげる」「売上をあげたい」と言いますが、
私は、売上はいろんな施策をとって“創りだしていく”ものだと考えています。
いろんな施策をとって、結果として売上があがるのだと思います。
しかし、
どのような施策をとるか、
また、どのように利益まで生み出すか、
考えられているクリーニング店は多くないのではないかと感じたのです。
売上を創り上げることを前提に、
より利益を上げるためには何がベストなのか?
という視点から、
法定研修では、ある方程式を紹介させて頂きました。
一般に、利益とは、以下の数式で表されます。
利益=売上高✕限界利益率(1−変動費比率)−固定費
しかし、この数式は、
税務や数字に弱い私には
ちょっと難解でした。
そこで出会ったのが、
当時(2008年)、あまり知られていたかった勝間和代さんの
勝間式 「万能利益の方程式」でした。
その方程式は以下のものです。
利益=(顧客当たり単価−顧客当たり獲得コスト−顧客当たり原価)✕顧客数
売上が上っても、それに伴って利益が上がらなければ意味がありません。
例えば、極端な例ですが、売上が1000万円あったとしても、コストや原価がたくさんかかって、利益が0円だったらどうでしょうか。
忙しいだけです。
売上に注目するだけではなく、
利益にも注目する必要があります。
そして、この方程式を上手く使えば、
売上は同じでも、利益を増大させることも可能になります。
勝間和代著『勝間式利益の方程式』
に記述されている内容を、
具体的にクリーニング業界に落とし込み、
休憩をはさみながら、3時間お話させて頂きました。
私は、正直、「どんぶり勘定」をそこまで否定するつもりはありません。
「入のお金」と「出のお金」をしっかりと掴んでいれば、感覚的に利益が出るかどうかわかると思うからです。
問題は、「入のお金」と「出のお金」を管理していない「どんぶり勘定」です。
「入のお金」と「出のお金」をしっかり知ることが
経営の最初の一歩になります。
その上で、売上の増減よりもう一歩進み、
利益向上という観点からクリーニング店経営を見直したい
と考えてお話させて頂きました。
次回より、
勝間さんの本の内容を紹介しながら、
クリーニング店における利益の方程式の話を進めたいと思います。
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