第一 三、葬祭の儀式作法 続
葬祭の儀式作法 続
祭祀供養
「神式の霊祭」
神道では五日祭、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭、百日祭があるが、略して十日祭、五十日祭を重しとし、又一年に一周祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭、四十年祭、五十年祭、百年祭等をする。
「仏事」
仏道では初七日、二十七日、三十七日、四十七日、五十七日、六十七日、四十九日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌等に法事を行う。五十回忌を過ぎれば毎五十年にこれを営むのが例である。この他盂蘭盆会、春秋の彼岸には寺僧を招いて読経を乞い、或いは寺院に参詣して供物を捧げる。
「キリスト教の霊祭」
キリスト教では、その死んだ日を記念として、毎年記念会を開き、在世中のことを語り、牧師、集会者の祈祷は勿論、追悼の演説等をする。
忌 服
古来忌服令と言って、その親族の等級に従って、忌日数だけ引き籠もって謹慎し、その後服忌日数は、忌服だけを用いることになっている。尤も奉職者などであって、その期間引き籠もることの出来ない者は、除服出仕と言って、忌中にも職を執らねばならぬが、この間は仕事が終われば出来るだけ自宅に引き籠もり、心に謹慎の意を表さねばならぬ。
親族 の 関係 忌日数 服日数
父 母 五十日 十三ヶ月
養 父 母 三十日 百五十日
嫡 母 十 日 三十日
継 父 母 十 日 三十日
夫 三十日 百五十日
妻 二十日 九十日
嫡 子 二十日 九十日
末 子 十 日 三十日
養 子 十 日 三十日
夫 の 父 母 三十日 百五十日
祖 父 母 三十日 百五十日
曾 祖 父 母 二十日 九十日
高 祖 父 母 十 日 三十日
伯叔父母祖父母 二十日 九十日
兄 妹 姉 妹 二十日 九十日
異 父母 兄妹 十 日 二十日
嫡 孫 十 日 二十日
末 孫 三 日 七 日
曾 孫 玄 孫 三 日 七 日
従兄弟 姉妹 三 日 七 日
甥 姪 三 日 七 日