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『14』をつけた魔法使い#13
このあと、ジュニはJ2でたくさんのゴールを決めます。
自分だけで取った点も、
他の人たちからのパスで取った点もあります。
でも、一番多かったのは、
ケンゴからのパスを受けてからの得点だったのです。
『川崎F』を応援するサポーターたちは、
そんなケンゴの事を、
魔法使いの弟子と呼ぶようになりました。
彼の背中には、
入団した時とは違う背番号が着いていました。
『14』です。
ジュニだけではなくて、
『川崎F』の選手はたくさん点をとりました。
たくさんの得点は、
応援してくれる『カワサキ』の人たちを笑顔にしました。
笑顔に溢れたスタジアムで、
たくさんの勝利を手にした『川崎F』はJ2で優勝します。
そして、J1と言うもっと強いチームがいる場所に上がっていきました。
そこでも、ジュニはたくさんゴールをして笑顔になりました。
ケンゴも笑いました。
チームのみんなも喜びました。
そして、応援してくれる人たちも、
みんな笑顔になりました。
ケンゴは分かっていました。
『川崎F』が得点をすると『カワサキ』の人たちが笑顔になる。
『カワサキ』の人たちが喜ぶとチームも強くなる。
そんな、笑顔を見たいから、
ボクはサッカーをしているんだ。
ケンゴのパスやジュニのゴールで笑顔になった、
『川崎F』を応援している人たちを中心に、
『カワサキ』にかけられた『呪い』が消え始めていました。
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