じゆうがほしい男の子
むかしむかし、あるところにごくふつうの男の子がいました。
男の子には生まれたときから一つの台本が与えられていました。男の子は、さいしょはその台本どおりにこうどうしていました。
しかし、男の子が16さいになったときふとぎもんに思いました。
「なんでぼくたちは台本どおりに生きないといけないんだろう」
男の子はがっこうで、むかしの人たちは台本なんてなく、じゆうに生きていたとならいました。
そしてせいかいのこうどうが分からなくて、むかしの人たちはくるしんでいたともならいました。
それでも男の子はふしぎでしかたありません。
「どうしてむかしの人たちはじゆうをすててしまったんだろう」
男の子のよんだ本の中の人たちは、じゆうで、くるしんでいて、でもたのしそうです。
男の子のまわりの人たちは、せいかいで、しあわせそうですが、たのしくなさそうです。
しかし、男の子がそれをおかあさんに言ったら、とてもおこりました。
男の子はかなしくなりました。
そもそも、男の子の台本にこんなこうどうはありません。
男の子はそれから、じゆうなこうどうをとるようになりました。だれもがそれをちゅういしましたが、男の子はやめませんでした。
男の子は、神さまとのやくそくをやぶってしまいまったのです。
それを知った神さまは、おこって男の子をころしてしまいました。
せかいはまた、ただしいこうどうでうめつくされました。
おしまい。
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