新しい取り組みにアンチな社員が、応援したくなる経営の仕組みとは!?
今日はG-netさんのチャレンジフォーラムというイベントに参加しました。ゲストの濃飛葬祭、鈴木社長が新規事業に取り組まれている事例が大変面白かったので、シェアします。
新規事業を立ち上げよう!言うのは簡単ですがメチャメチャ大変。そんなに簡単に収益にはなりません。
新しいチャレンジには、一定割合アンチの社員がいて、こんな声上がってきません?
「また金にならんこと始めて〜。」
でも、濃尾葬祭さんはアンチ社員も協力したくなり、新規事業への取り組みに成功しています。
なぜアンチ社員が取り組みたくなったのでしょうか?
アンチ社員が新規事業を応援したくなる仕組み
鈴木社長は部署間の垣根を越えて動ける会社にするために、中学生の職場体験、マナー講座、キッズタウン等、地域社会に、有志が参加するプロジェクトを立ち上げて、その担当にアンチ社員を指名したのです。業務命令ですね。
最初は渋々始めたアンチ社員、でも、取り組むうちに学生たちを真剣に応援し、例えば最後に合唱する頃には、
「やって、よかった〜。」とボロボロ泣いて、もっと応援したくなり、新規事業の立ち上げにも協力的になりました。
人の純粋な”誰かの役に立ちたい”という誰でも持っている心って、普段仕事していると忘れがちです。それを思い出せるように、揺り動かしたんですね。
とても素敵な取り組みですが、最初から取り組まれていたわけではありません。数字を追いかけて、社員が疲弊した体験が鈴木社長にはありました。
葬祭場の出店や売上に高い目標を掲げ、懸命に努力をして目標に達成。鈴木社長は「やった!」と喜んだのですが、社員は誰も楽しそうにしていません。それどころか疲労感がいっぱい。
なんでや?と悩んでいるときにMITの論文でこの一節を見つけました。
「人と人との関係性は、私たちが思っている以上に会社の業績に大きな影響を与えている。」
あ!と思って愕然としたそうです。
人が成長するのは、自分がやりたい!と思った時
鈴木社長は、社員がやりたい!と思える環境を作ることが社長の仕事と気付き、ミッションやビジョン、全員参加採用などの仕組みにチャレンジを始めました。
人と人との関係性は、私たちが思っている以上に会社の業績に大きな影響を与えている。
それがわかっても、なぜ、関係の質はないがしろにされるのか?
・個々の感情の問題でしょ?
・数値化できないから、本当にもうけにつながるかわからない
・時間がかかる
・面倒臭い
「そう、時間がかかって、面倒くさいんです。だから、今取り組めば、差別化になります。」と、おっしゃる鈴木社長は楽しそうでした。
誰もやらない自分が楽しいことを極めると差別化できると、改めて気づきを頂きました。