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自分と向き合えば、親子関係は再生できる(その3)

みなさんこんにちは、未来投資FPの亀井です。

今日は息子とのコミュニケーションについて、お伝えしたいと思います。

僕の息子は大学を3年で中退した後、突然姿を消しました。詳しくは下記のブログにまとめましたので、良かったら読んでください。

その後、無事和解はできたのですが、すぐに関係が改善したわけではありません。

どう付き合えば良いか分からなかったのです。


プライドが強くて自分とも子供とも向き合えない

子供とちゃんと付き合えない原因の本質は、過剰なプライドでした。

プライドは大切ですが、過剰だと、自分を制御できません。僕の場合は、プライドが傷つくと感じると、無意識でプライドを守ろうとして、周りの人を押さえつけていたようです。

息子も、僕がプライドを押さえよう、変わろうと努力をしているのは分かってくれました。でも彼は、僕が押さえつけている衝動がいつか爆発しそうで、安心してコミュニケーションが出来なかったようです。

和解はできていたのですが、親子での本音のコミュニケーションは出来ていませんでした。解決の糸口になったのは、あるセミナーでの講師の方のお話でした。

「プライドが過剰なのは、本当の自分を見るのが怖いから。本来の自分の価値を理解していないから、自分を見るのが怖いんですね。ありのままの現在地を正しく理解して初めて、自分らしい理想の人生が見えてきます。思っているより、実は自分ってすごいんですよ。」

雷に打たれた様な気分でした。

「長年の営業実績もあって、僕はコミュニケーションが上手。だから、親子のコミュニケーションができていない現実なんてありえない!」と、過剰なプライドで、できない自分を覆い隠して、心が傷つかないように守っていました。

でも息子は、プライドで覆われた父さんと話したくないよ。ありのままの父さんと話がしたいと、教えてくれてたのです。

徹底して自分と向き合う決意

50才も過ぎて、自分と向き合うのは本当にしんどかったです。今までの人生を全否定するような気持ちになりました。それでも、

子供達と向き合えないのは、もう嫌だ!という一心で必死に自分と向き合い続けました。

今まで起きた事一つ一つを棚卸して、行動の意図や理由を紐解いていきました。自分を責めずに、当時の気持ちや行動の背景を理解するまで、紐解く作業を延々と繰り返しました。

「出来てないことやダメなことから責められるのが怖くて、プライドで守ってたんだよね。」

「親だろうが、上司だろうが、不得意なことや出来てない事も絶対ある。でも僕は大好きなことや得意なこともたくさんあるじゃん。いつの間にか見失ってた。できてないところがいっぱいある自分でもいいや。」

「親子のトラブルを通して、自分の本当の価値や、人の可能性を心から信じるとか、見守るってなにかを学ばせてもらってたんだな。」

不安の正体は、自分が色々な出来事を通して、本当は何をしたいのか、心からどうありたいのかがわからないことでした。だから、自然に自分や息子のことが信じられると思えるまで、何度も自分と向き合い続けたのです。

自分と向き合い続けて起きた奇跡

ありのままの自分が好きになると、今までの人生にも価値があって、理想の未来も描けるって、自然と思えました。

過剰なプライドがいつの間にか消えて、仕事の質も変わり、ご依頼やご紹介が自然な流れで生まれ始めました。

すると、息子から「将来の相談がしたい。」と、電話が入りました。


自然な流れでお互いの現在や未来について語り合える様になったのです。後日、なんで電話してきたのか聞いてみたら、

「え?親父頑張ってたろ。なんかわかんないけど、そろそろ良いかなと思った。」

驚きました。和解してからも半年以上連絡を取ってませんでした。家族の誰かが何かを伝えたわけでもありません。

子供って、つながってるんだなと、実感した奇跡でした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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これまでの息子との関わりのブログは、良かったらこちらからご覧ください。


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