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その『めまい』は大丈夫なもの?元救急隊が解説!🚑(5分で読める医療情報)

 初めまして!元消防士で現在病院で勤務する、救急救命士です。
消防士では広めきれなかった、よくある救急事案から、皆さんが本当に救急車が必要な症状なのかをご紹介します!🚑
 年配の方や介護職、特にお子さんがいるパパママさんに対して役立つ情報になるよう、わかりやすい言葉で完結にお話しますね☺️
隠れているそこの新人救急隊員も!おいで、こっそり聞いとこか?😎



頻繁に起こる『めまい』での出動

 私のいた消防署管内において、救急出動は年あたり約1万件ありました。中でも主訴(主な症状)がめまい、嘔気の方は体感4割で程度いる状況でした。 

 そのめまいとは?これから危ない種類やその内容について解説します

『めまい』とは?

 安静時あるいは運動中に、自分の身体と周囲空間との相互の位置関係が乱れていると感じ、不快感を伴うときに生じる症状。
 →要は「目の前がふわふわしたり、グルグルするやつ」ですね。

一般的には平衡感覚の障害なので、耳の中の内耳と呼ばれる部分や、視覚、深部感覚といった、脳内での情報の一部が障害されている状態になります。

中でも危ないめまいの症状やどんな人がなりやすいのか、、、
危ない症状は皆さんでも見分けられます!ぜひ


大きく分けて3種類ある『めまい』

中枢性めまい

  • フワフワしためまい(浮動性めまい)

  • 強い頭痛や首の痛み

  • 手足が痺れる(神経学的異常)

  • ものが2重に見える(複視)・うまく喋れない(構音障害)

抹消性めまい

  • グルグルしためまい(回転性めまい)

  • 耳が詰まったように聞こえる(蝸牛症状)

  • 頭を動かすと症状が強くなる(頭位の影響)

失神性めまい

  • 目の前が真っ暗になる(眼前暗黒感)

  • 急に立ち上がった時・ストレス・蒸し暑い状況

  • 長めの気分不良・冷や汗

といった種類の『めまい』があります。
この中でも危ない中枢性めまいについてお話します


命に関わる『めまい』

中枢性めまいとは、脳内の病気に関係して起こるめまいになります。
頭が痛かったり、手足が痺れる、フワフワしためまいが症状です。
このような症状がおこった場合はすぐに救急車を呼びましょう!

ほんとに脳内の病気?

不安だけど、軽い症状だし救急車呼ぶのも、、、そんな時には簡単にできるテストがあります!
それは『CPSS』と呼ばれる、脳卒中テスト、3つの項目でテストし、その中の1つでも当てはまれば約80%の確率で脳卒中だと言われています!

◆口角の下垂(口が垂れ下がる)

正常:顔面が左右対称

異常:片側が他側のように動かない




◆上肢挙上(目を閉じて、水平に手を挙げる)

正常:両側とも同様に挙上、あるいはまったく挙がらない

異常:一側が挙がらない、または他側に比較して挙がらない




◆構音障害(普段通りに喋れない)

正常:正確に話せる

異常:不明瞭な言葉、間違った言葉、あるいは全く話せない

これらを活用して、救急隊に伝えるだけでも病院選定や搬送が迅速になります!ぜひ活用してください!☺️


まとめ

ここまでみていただき本当にありがとうございます。
自ら、こうやって医療情報に関係することを勉強しようとした、その事実だけでも十分に命を助ける救急活動をしたと言えます。☺️
これから一緒のうちに必ず、身の回りに起きると思われる。救急医療だからこそ、頭の片隅においておいてください。
これから日々の家庭内から医療現場まで幅広く役立つ情報を提供していきます。ぜひ、フォローのほどよろしくお願いします🙇

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