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コロナで変わる「介護」事情

「介護はリモート。家族以外に任せてもいい」

そんな認識が幸い?にも、コロナ禍で広がりつつある兆しを感じています。

そう感じる一つの出来事として「見守りカメラ」の普及があります。

見守りカメラはこれまで「監視されている」と嫌われる存在でした。

けれど、コロナ禍で会えない日々が続く今、遠くに家族とつながりたい高齢者たちは、カメラ導入を受け入れるようになってきているーーそう現場で感じる機会が増えてきました。

「会えない日々」は家族にとってつらい日々であることに変わりはありません。

ですが今後、少子化により「子どもに介護してもらえない」ことが当たり前になるとすれば、コロナ禍は、「未来の介護」を先取りしてシミュレーションするいい機会でもあるんです。

内服の声かけ、通院の予定確認も、リモートで。

「もうお薬飲んだ?」

認知症の傾向がある高齢者へは、薬を欠かさず飲むために「日々の声かけ」が必要です。

これまでは近くの家族が定期的に顔を出したり、遠くの家族が月数回のペースで帰省しては、親御さんの健康状態や服薬、通院スケジュールを確認することが一般的でした。

それが、日常的な内服の声かけをはじめ、通院の予定確認も、ゴミ出しの日の声かけも。遠く離れた家族の安否確認や日常的なコミュニケーションに、LINE電話やAmazon AlexaなどのITツールが使われるシーンも、珍しくは無くなってきました。

シャープのモバイル型ロボット「ロボホン」の機能も年々進化していて、見守りカメラも搭載されているため、今後、家庭内の介護にも導入されるシーンが増えてくるんじゃないかと想像しています。

コロナ禍で、遠くの家族に会いたくても、会うことが許されない。

ITツールを活用した「リモート介護」が広がらざるを得ない背景には、「会いたくても会えない」厳しい現実があるからです。

4度目の緊急事態宣言で、医療機関は県外からの来訪に慎重です。

高齢者の受診に県外から訪れる家族が付き添うことも、難しい状態は今も続いています。

例えば、足腰が悪かったり認知症のため一人で病院までいけない高齢の親御さん。家族が遠方に住んでいるため病院に付き添えないとなれば、介護保険適用のヘルパーさんを頼れないか?と考えられることでしょう。

ですが、ヘルパーさんでは介護保険の制度上、診察室まで付き添うことができません

通常の定期受診であれば「病院」まで付き添いさえすれば、問題ないかもしれません。ただ、癌の告知や手術に関する治療方針を話し合う場合、高齢の親御さんだけでは情報を理解したり、判断することは難しいものです。

そんなとき、私たちのような「介護保険外サービス」を提供する事業者が家族に代わって病院の診察室まで付き添い、医師の話を聞いて遠くのご家族へお伝えしたり、オンラインビデオツールを活用して両者をつなぐ。そんな光景も増えていくでしょう。

またコロナ禍では、一度入院すると厳しい施設では面会NGのために、退院するまで二度と会えない...といった具合に、家族のお見舞いが制限されていることもあります。

不治の病であれば今生の別れになる可能性もあることから、今後は在宅診療や在宅介護を選択する人がますます増えていくんじゃないかと思います。

親の介護を、家族以外が支える。未来の介護シミュレーション。

家族は、日常の関わりをITツールを使って遠隔リモートで。

病院の診察室への付き添いや、
入退院や入院中の日用雑貨の調達、
保証人のサインなどは家族に代わり、一部を私たちや士業さんが対応する。

家族ができない介護を、家族以外が支える。

なんだか冷たいーーと思われるかもしれませんが、少子化の未来、働き盛りの子どもたちが遠く離れた親御さんを介護する。「老後は子どもたち家族に面倒を見てもらえる」状況の方がよっぽど珍しい光景になるはずです。

「親の介護」に介護のプロが関わることで、家族の介護負担が軽減されるならば、介護を重荷に感じることによる介護離職や高齢者虐待も減らせる可能性があります。

親への感謝の気持ちを持ち続けたまま、前向きに介護と向き合えることができるならば、ITツールやロボットを活用し介護や「家族以外」に任せた介護であったとしても、十分な親孝行ではないかと思います。

コロナ禍、生活様式が変わった今だからこそ、未来の介護シミュレーションができます。

遠くの家族に会えない状況を悲観的に捉えるのではなく、今だからこそ「介護のあり方」について考えてみませんか?

介護にまつわる悩みやお願いごとは、わたしの看護婦さんにご相談ください。

介護保険でカバーしきれない病院付き添いや単身で暮らす親御さんの見守り、介護相談などを行っています。

家族に代わって親御さんや親戚の介護をできる人を探している方、遠距離のため思うような介護ができないとお悩みの方、ぜひ私たちまでご相談ください。

「わたしの看護婦さん」は、東京・伊豆・愛知・岐阜・大阪・鳥取・島根・広島など各地に拠点があります。お気軽にお問合せください。




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