怪我からのトラブル、急な帰国
とうとうやってしまいました。
怪我で戦線離脱ってやつを。
11月の初めに、今季の東バイエルン選抜の一発目の合同練習会がありました。
80名ほど地区トレセンから呼ばれて1日かけて試合形式をやり続けるのですが、ついていないことにその日は大雨。U14選抜の前にU13の選抜会を同じ場所でやっていたのですが、その時間帯までは雨とはいえまだパラパラでした。
ところがU14が始まる頃には雨足はどんどん強くなり、気がつくとシャワーです。しかも外気温1とか0℃。子供達はビッショビショになり、体から湯気を撒き散らしながら試合を続けます。
次男含め、バイエルン州選抜まで行ったメンバーはやはりその中でも目立っていたと思います。それでも13歳になると体格の立派な子供も増え、うかうかしてはいられない雰囲気がありました。
二試合目か三試合目を終わり、我が息子の姿を探しましたがフィールドに見当たりません。フィールド脇に試合がないグループが体を冷やさないためにひたすら雨の中アップを続けていました。
次男はそこにいましたが、アップに参加していませんでした。
脇に座って、何やらコーチと話をしている様子。
膝を触っていたので、以前から抱えている膝の痛みが再発したか!と思って近寄って行ったのですが、視線で制される父。むぐぐ。
しばらくしてから本人が足を引き摺る様にして私のところまで来ました。
「左足でシュートをした時、軸足の膝あたりでなんかグキって音がして、痛くなった」
これは良くない。
経験上、音がするときはなんらかの筋が切れることが多いと思いましたので、とりあえず次男には今日はもうプレーしないで休んでおくように伝えます。
でもそこは選抜ですし、数試合休憩していた次男はまたピッチに戻ってプレーを再開していました。曰く「痛くなくなった」
次男、それあかんやつや。
で、結局最後までやり切りました。
大会後、ずぶ濡れのキンキンに冷えた服を全て乾いた服に着替え、車の暖房をマックスにして帰りました。
ところが翌日。
次男は膝の痛みでベッドから起きられない状態になってしまい、やっと起きたら今度は歩くのに一苦労する始末。
軽症だったのではないかという淡い期待を軽く蹴散らし、立派な怪我です。
本人は怪我をしてしまったことよりも、サッカーを休まなければいけないことがショックでドーンと落ち込んでしまいました。
早速近所の整形外科に連れて行きました。
ドクターに事情を説明し、足を押したり引いたり伸ばしたりされます。
ビビりまくる次男。
私の予想は以前から持っていたオスグッド症が悪化したのか、あるいは無理やり曲げる形になって靭帯が裂傷、あるいは最悪断裂もあるか、と構えていたのですが、CT画像を見たドクターの診断は以下の通りでした。
右膝の靱帯の小さな裂傷、断裂はなし。十字靭帯も無事、ただ今回の衝撃でオスグッドの部位が再炎症を起こし、腫れ上がっている状態。
とりあえず十字靱帯にダメージなしとのことで一安心です。
ドクターは二週間一切運動禁止で様子を見るようアドバイスをくれました。
最初の数日はクラッチを使って怪我人風に歩いていましたが、すぐにクラッチなしでも歩ける様になり、一週間もするとなんなら走り出しそうな勢いでしたがここは我慢です。
二週間後、ドクターを再び訪れて再度確認。
裂傷を起こしていた靭帯はくっついているが、オスグッドの部分はまだ押さえると痛がる状態、この状態ではサッカーを再開していいとは言えないとのこと。
でも、このドクターは自身もサッカー選手だったこともあり、サッカーをやっている子どもがどんな気持ちでアドバイスを聞くかよくわかっている様子。次男に聞こえるようにわざと私に以下のように付け足してくれました。
「ただし、このくらいの怪我の状態だとうまく膝を休ませながらサッカーを続けている選手はいる。私から言えるのはこれだけ。休ませることが大事だなあ。」
それを聞いて次男もほっと一安心した様子。
それ以後、少しずつジョグから始めてチーム練習にも復帰し、試合は出られませんでしたが順調に回復をして行きました。
ところが。
そんなある日、私の妻が病に倒れてしまうという緊急事態が起きてしまいました。
急遽彼女と比較的学校の都合がつく三男だけを日本に送り、私と長男と次男で私の仕事と彼らの学校が落ち着くまでドイツに残りました。
我々も急ぎで日本に戻りました。
折しも年末にさしかかり、シーズン前半を全勝で迎えた次男のチームは最後の数試合を残すのみです。怪我のことを伝えるとコーチは次男のパフォーマンスが上がっていたところだけに残念がりましたが、強くなって帰ってこいといってくれました。
バイエルン選抜の次回の選抜や対抗試合にも招聘されていたのですが、これも残念ながら全てキャンセル。バイエルン選抜のコーチにも連絡をし、膝の怪我で数週間トレーニングはできないこと、さらには母親の病気のために冬は日本へ帰国し、しばらく日本に残らねばならなくなったことを伝えました。
バイエルン選抜のコーチからはご丁寧に電話をもらいました。
膝のことは夏の合宿の時からわかっていたのに、今回怪我をしたと聞いてもしかしたらそれが原因ではないかと思い反省している。どうか怪我をしっかり治して万全の体制で帰ってきてほしい。インドアのトレーニングは膝に負担がかかるので、あまりやらないほうがいい。試合や大会に出るだけにして、今は治療と家族のケアに集中してください。
と、温かいメッセージをいただきました。
というわけでしばらくの間関西に滞在することになった我が家。
幸い妻の容体も少しずつ快方に向かっていますが、時間のかかる病気です。今は近所の個サルなどに行って高校生や社会人のお兄さんがたにまじってボールを蹴っていますが、早くトレーニングに参加できるいいチームが見つかることを願っています。
もしも読者の方でいいチームやコーチにお心当たりがあれば教えてください。。。
今回も、読んでいただいてありがとうございました。