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選考会をオンラインで実施して正解だった話。
はじめまして、かんばらです。
(株)ネクスウェイで人事をしており、約3ヶ月ほどかけて選考会のオンライン化を実装したので記事にしてみよう思い書きました。今後も不定期で発信していこうと考えています。
トップ画像は学生時代にラオスに行った時の写真です。コンドミニアムのすぐ後ろに広大な山々があり、そのコントラストに魅せられた時の写真です。(記事との直接的な関連はありません)
目次は以下です。
(1)オンライン化のワケ
すでにオンラインでの会社説明会や面接などは実施している企業は多いのではないでしょうか。あとは説明会の動画をyoutubeにUPしたり、どこかの媒体へUPしているパターンですかね。
ただ選考会(グループワーク)をオンラインで実施している企業はそう多くはないと思いますので、それを書いていきたいと思います。
まず前提として、基本的に弊社の選考に”面接”はありません。最終面接で社長と1対1で話をしてもらうので、本当にそのタイミングくらいです。なので、1次から3次選考(全4段階)までは他の学生もいるような形式で選考会を実施しています。常に”ある課題”に対してアウトプットしてもらってます。
1、2年前は地方への出張に行く機会が多く、現地で会ったとしても学生には東京まで来てもらって選考会に参加してもらうしか方法がありませんでした。そうすると何が起こるかというと、高い移動費を払って東京にくる時間を割いてもらうしかなかったんですよね。
関東圏に近い大学ならまだしも、北海道とか沖縄とか、その為だけに時間を使うとなると相当なコストに値します。だから結局「弊社が気になってる」という学生もなかなか日程の調整ができずに会えないという事態が多く発生してしまってました。
「じゃあ、面接にしてしまえばいいんじゃないの?」
そう思った方もいらっしゃるかもしれません。いやそっちの方が効率的ならそうすればいい。それは間違っていないと思います。でも私たちが考えているのは”体験”を通して学生自身にも成長してほしいということ。
ただ面接を受けて、中身が不透明な感じで受かったり、落ちたり、では企業の視点でしかジャッジできていないんじゃないかと。学生側にもどんな仕事なのかを知る権利があるし、企業をジャッジする権利があると思っています。そう考えた時にはただ面接で質疑応答して終わりではなく、お互い使っている時間を最大限使った上でお互いがジャッジし合う形式がベストだと思っています。
その”体験”をオンラインで実施すれば、今まで距離と時間で選考会に来れなかった学生にも参加する選択肢が増えるのではないか?これが導入のワケです。
(2)準備に必要なもの
まずは、ZOOMというオンラインツールを活用するためにツールの登録が必須です。気になる人は確認してみてください。
そしてこのZOOMの画期的なところが、グループ分けをしてグループごとの会話ができることなんですよね。(ここがグループワークを可能としてるキモの部分)
使える機能はざっとこんな感じ。
・スライドの共有
・チャット機能/手をあげる動作機能
・グループ分け機能
・バーチャル背景の設定(背景画像を変えられる)
あともっとも重要なのは音声の質ですよね。ここは他のツールよりも格段にいいと思います。もしネットワークが途切れたとしても早送りで聞き取れなかった箇所の音声を流してくれるので、ほぼ途切れない。「何言ったかわからない」ということがほぼありません。
ぶっちゃけこれだけあればオンライン選考会の開催は可能なんですが、弊社の場合はハウリングなどを避けるためにヘッドセットをつけて実施してます。
(3)実施にあたり気をつけること
オンラインとリアルの差を考えたときに以下の部分に差があると考えています
・直接会うことで感じられる会社全体の雰囲気はオンラインでは感じづらい
・話したときの相手の反応が感じづらい
・グループで話すときの情報共有がリアルと比べてやりづらい
・ネットワークが切れてしまう可能性がある
上記のようなことは会を実施するごとに出てきた課題です。ですが改善可能なので、改善内容を書いてみます。
・直接会うことで感じられる会社全体の雰囲気はオンラインでは感じづらい
リアルの選考会よりもこちら側の反応や社員とのやりとりを2倍にする。(気持ち的に)これに関しては、目の前に人がいるのといない状況をできる限り意識せずに普段の会のイメージをどれだけファシリテーション側がだせるかが大事ですね。ほんと気持ちの問題です。笑
・話したときの相手の反応が感じづらい
これはリアルの時でも経験あると思いますが、相手の反応がないと話しづらいですよね?なので、こちら側がいつもより1.5倍うなづくということを意識すること。そうするとそれぞれうなづきを意識して反応してくれるようになります。
ZOOMの機能の中に「全員をミュートにする」「全員のミュートを外す」というものがあります。当初は誰かが話しているときにはその他の人をミュートにしてましたが、意外と雑音が聞こえないので、ミュートを外すことで、小さな反応を拾ってくれるので、話しやすくなりました。
・グループで話すときの情報共有がリアルと比べてやりづらい
リアルのグループワークだと机の上に自分たちのアウトプットを出して、共通の認識を持って進めやすいと思います。しかしオンラインだと全くの別物になります。自分の考えを机の上にだして視覚的な共有がしづらいという問題が発生します。
そこで参加者には紙とペンを用意してもらう、表情が言葉だけではなく、アウトプットを積極的に紙とペンで行ってもらうようにしました。これだけでも共有できるレベルが変化しました。
・ネットワークが切れてしまう可能性がある
オンラインで実施する上で1番の敵がこれかもしれません。落ちてしまったらどうするんだよと。実際に開催中に途切れてしまう学生はいます。なので、できる限り自宅で、PCで参加してもらうようにお願いをしています。カフェとかだと時間でWi-Fiが切れてしまったり、外部音が入ってしまうので参加するときは「静かな場所、集中できる環境で」と言うことと、落ちてしまっても共有しているURLに再び戻って来てねとお伝えしています。これをやることで今までも大きな問題は発生していません。
(4)実施してみた結果
これまで3回実施してみました。
その結果、南は九州から、北は東北地方、そして海外にいる学生に参加してもらっています。これまで半分諦めていた海外にまで手を伸ばせることは大きいと思うのと、学生側も留学しながら選考会へ参加できたりするので、本当にインターネット環境さえあればいいんじゃないかという仕組みを導入できたのではないかと思っています。今後も引き続きオンラインでの選考会を実施する予定なので、導入後の結果の振り返りもやっていきます。
(5)地方生/海外在住学生の皆さん、家から挑戦できるよ!
最後にちらっとお知らせです。
こんな感じでオンラインでの選考会を実施しているので、皆さんがどこにいるのかという場所は関係なく、インターネットさえあれば挑戦できるようになっています。
冒頭で書いたように一方的にジャッジされて終わりというものではなく、必ず学びや気づきがある内容を考えて実施しています。それぞれ特色があり、内容も違うので、気になった人はぜひご応募ください。
※地方性/海外在住学生以外の関東圏の学生もぜひオンラインで挑戦してください。