かまやん

映画鑑賞は趣味。 生業ではない。

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『先生の白い嘘』を観て

 主演の奈緒さんがインティマシー・コーディネーターの導入を希望したにも関わらず監督側が採用しなかったことで物議を醸した本作品。観て感じたことを以下、駄文として記す。観て直ぐに書き始めたため、適宜修正をすると思う。 前提 鳥飼茜先生のマンガ原作は映画公開前から読んでいた。原作では現実社会の悶々とした不条理、とりわけ女性が受けうる様々な暴力的抑圧が描かれている。主人公の原美鈴先生を筆頭とした女性たちが、早藤という男に尊厳を人質にされながら翻弄される。この光景を前に、どうか現実で

    • ちょっと長い感想文

      『すずめの戸締まり』を観て 自らを描くクリエイター  公開初日の朝、池袋のIMAXレーザーGTにて視聴した。同じスクリーンには20代~40代のお客さんが多いように感じた。期待に満ちた顔をした者、知り合いと談笑しながら上映を待つ者、眠気が顔全体から溢れている者。いずれにせよ、この時間に鑑賞するということは、きっとそれぞれの中で”新海誠”(あるいは新海誠が生み出した作品、敬称略)と向きあったことのある人たちだと互いに知っている。  私は新海誠というクリエイターを一言で表すと、「