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土古よさらば

 昨日もつぶやいたが、本日をもって現在の名古屋競馬場は幕を閉じた。筆者、近隣出身、高校も近くだったこともあり思い入れの大きい競馬場である。

 高校時代にやってきたゴールドティアラなども懐かしいが、一番の思い出といえば2005年のJBCだろう。

 当時社会人1年目、上京後初めて帰省したときでもあったが、それまでの競馬場とは別世界。綺麗に塗り直された壁や、入場門に並ぶ人の溢れていること。チアガールが踊ったりもしていた。

 そして、とにかく馬券を求める列の長いこと。今ほどネット投票も充実しておらず、体験したことのない長蛇の列…。買えるかな…なんて思っていたら目の前の家族連れ(だったと思う。カップルだったかもしれないが)が突然振り返り、

「ここにマークして買うんですか?」

と、マークシートを片手に尋ねられた。そっか、初めて競馬されるんだな、と、どのようにマークするかを教えた。買い目は覚えていない。あの家族は馬券当たったのか、楽しんで帰られただろうか。

 さて、個人的に買った馬券は1点。レイナワルツ単勝。レースはあらためて振り返る必要はないかもしれない。4角先頭、現在佐賀で活躍する兒島騎手の叱咤にこたえ、短い直線を粘り切ろうと頑張るレイナワルツを、武豊騎手のタイムパラドックスと安藤勝己騎手のユートピアが交わしていく。結果3着。当然、心拍数は相当上がった。

 実は最近まで4着だったと思っていた。今なら複勝を買う知恵もついたから。それでも競馬はやはり単勝だと、今でも思う。

 さて、移転先は弥富。駐車場は2000台完備とか。子供も競馬に興味が出てきたようだし、帰省時には新生名古屋競馬場を楽しみたい。

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