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IFPEX2024に出展したら、半端ない事になった。
こんにちは、ジェロです。福岡もようやく猛暑が落ち着いて、涼しく過ごし始めています。
先週は、カマタテクナスのWELL AIRチームでかねてより意気込んでいたIFPEX2024に出展をしてきました!!!
3日間の開催で来場者30,000人を超える動員でした。
初めての大型展示会への出展ということで、現状の思考から大きく外れるような可能性や出会いがありました。割と大きな経費のかかるもので、費用対効果を計ることが難しいのが展示会ですが、大きな収穫を得られたに違いありません。
さて、今回得られた学びや進展をいくつかに分けてまとめてみました。目次はこの通りです。
※前回の記事投稿から出張Vlogを始めて、今回の展示会出張もVlogにまとめていますので、よかったらご覧ください。
前日までの準備で6割、当日の積極性で4割
展示会を振り返ってみて、まず感覚として「成功した!」と感じられるのは、やはり準備が割とちゃんとできていたことにあったと思います。
他の出展企業と比べて、圧倒的な若さと素早い機動力でかけた予算を上回ったパフォーマンスを発揮できました。準備はもちろん重要ですが、当日の積極性も超重要なんだなと。
他の出展者を見ていた限り私たちほど積極的に声かけをして来場者の足を止めていたのは居なかったでしょう!
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事前告知で集客
元々取引しているお客様で東京ビッグサイトに足を運びやすそうな立地の方にはしっかり手書きで招待案内を郵送しました。招待状を送らせていただいた15件の宛先のうち6件の方々に実際に来場いただき、人数でいうと20名以上の方が私たちの応援に駆けつけてくれました。
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これらがブース全体の盛り上がり、スタッフ全員の積極性に火をつけることに貢献してくれたのだなと振り返って思います。
制作物の統一感
こちらも結構重要ですよね。数多ある展示会出展ブースの中で、ふらっーと歩いていても第一印象で足を止めてもらえたり、メッセージが伝わるブースデザインを意識。
展示会専門にブースデザインを代行でやる業者が成り立っている程です。他の出展企業ら、特に規模が大きなところは運搬、デザイン、装飾施工まで外注するような力の入れ方です。
我々は福岡→会場までの運搬以外は、すべてこだわって自前でやったので、結構手作り感はありましたが、低予算で済ませられました。
※ちなみに今回の費用は人件費等を除き、約100万円の費用となりました。
中でもブースの背景を彩る「バックパネル」をちゃんとと用意しておいて良かったです。
来場者アンケートや声掛けマニュアル
事前準備の社内ミーティングで展示会経験者にアドバイスをもらってアンケートを用意しました。おかげで顧客データを管理でき、展示会終了後のフォローアップのしやすさにも繋がりました。何よりチーム内での情報共有に。
声掛け方法についても事前ミーティングで勉強会をして、どんな声掛けだと足を止めて話を聞いてもらえるかを練り込みました。
とにかく積極的に!!
スタッフの声掛けの積極性の重要度は強調しておきたいです。
特に我々のような小さなブースは、ここで差をつけねば足も止めてもらいにくいですからね。
その時に対面で声かけるのではなく、通りかかった来場者に並走する形で「どういったものお探しですか?」「空圧はお使いですか?」など粘り強くいきました。
中には煙たがる方もいますが、感覚的に6割くらいはヒットして、しっかり話ができましたね。
ものづくり太郎氏と会えた!
今回の展示会では、特別講演を製造業系でNO.1のYoutuber ものづくり太郎さん(以下太郎さん)が担当されているということで、興味津々だったので予約をして、会期中に1時間ほど聴講しに行きました。
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ものづくり太郎 プロフィール
ブーステック代表取締役/製造業系YouTuber
1988年、愛知県尾張旭市生まれ。京都産業大学卒業後、大手認証機関に入社。電気用品安全法業務に携わった後、(株)ミスミグループ本社やパナソニックグループでFAや装置の拡販業務に携わる。20年から本格的にYouTuberとして活動を開始。製造業や関連する政治、経済、国際情勢に至るまで、さまざまな事象に関するテーマを平易な言葉と資料を交えて解説する動画が製造業関係者の間で話題。YouTube「ものづくり太郎チャンネル」の登録者数は27万人(24年3月現在)。 X YouTube
重厚長大で秘密保持にも厳しい製造業。その分、中々一般の方から関心が寄せられにくい業界です。太郎氏は、歯に衣着せぬ物言いと圧倒的な行動力とリサーチで面白く製造業について発信されています。むしろ、業界の外からも注目されていて、製造業と他業界や20~30代の若手との橋渡し的存在になっている気がします。
講演タイトルは「産業人はもっと未来を見通せ!」と中々挑戦的なもの。
直近では、ドイツの自動車メーカーやその生産基地になっているハンガリー、半導体産業が熱い台湾などの現場を巡る中で分析し、知見を得た太郎氏のお話。
日本企業がいかに遅れをとっているかに警笛を鳴らすような内容でした。
特に、AIを導入した生産工程が既に実装されている実態には驚き。
質疑応答タイムでは、太郎氏の情報量に圧倒されてみんな静まり返っていたので、ここは出番と思い、質問してみました(笑)
「欧米の事例を聞き、すごく遅れをとっている感覚になりましたが、逆に日本はまだいけるぞって観点で何かコメントありませんか?」by ジェロ
「いやいや日本が終わってるって事じゃなくて、逆に今本気でAIに着手しないと、もう取り返しつきませんよってことですよ。」by 太郎氏
私が受け取ったメッセージとしては「日本の製造業に従事する若者よ!もっと世界に出て、半端じゃない勢いのAI×ものづくり、脱炭素×ものづくりを見てこい。チャンスはまだまだあるが、早く行動せよ!」という感じでした。
ブースに招き入れる
と大きな視点で抽象的なアドバイスだけでは、うちのような零細メーカーはあまり参考になりません。偶然にも、展示会場で遠くの方で見つけた太郎氏をロックオンして、ブースまで案内しました。講演会で質問と名刺交換だけはしていたので、顔を覚えてもらっていたので良かった(笑)
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カマタテクナスのブースに訪れるや否や「え、なんだよおまえら。若者チームでいいね!一体なにこの製品?需要あんの?利益いくら?」と矢継ぎ早に連続質問。からの具体的かつ鋭いアドバイスをいただきました。
超刺激的でした!!!感謝。
靴が生命線
出展前から覚悟はしていましたが、靴は革靴じゃ厳しいですね。床がしっかり固く、立ちっぱなしなので。
我々スタッフは、初日で限界を迎えてスニーカーを買いに行きました(笑)
ユニフォーム・カラーをある程度、統一すればカジュアルでも、格好良く見えます。体力勝負の展示会では、足のケアをしっかりしましょう。
顧客フォローアップ連絡は極力即日
展示会が17:00に終わってから、ホテルに帰って皆で手分けして名刺交換したお客様に連絡をしました。
せっかくアプローチできたお客様ですが、来場者にとっては展示会の1ブースにしか過ぎないため、すぐに忘れ去られてしまう可能性も大です。
機会を逃さないように頑張りたいところですね。
研修生や海外からの来場者を大歓迎しよう
会場には、私たちのターゲットである機械装置の設計・開発の方々や、工場の保全・工務の方々以外にもいろいろな属性の方々がいらっしゃいます。
皆が胸に社名や属性の分かるタグをつけて歩いているので、出展者としてはどうしてもそこに目が行きます。そこだけで判断して、あまり声をかけれていないような出展者もいました。
しかし、やはり熱気のあるブースに人が寄ってくるような傾向はありますね。研修生っぽかろうが海外の方々であろうが、とにかく明るく声をかけるようにしていたら、更に人が寄ってきてくれるようになった気がします。
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1小間4人体制がベスト
スタッフ配置は1小間(3m×3m)に対して2名常駐しているくらいがベストな感じでした。
そして、4人体制だと休憩を2名ずつで回せるので、とても良かったです。
休憩中の昼ご飯も一人で寂しく食べるより、おしゃべりしながら食べると美味しく感じるし、リフレッシュできますからね。
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大学など研究機関と連携したい
大学や研究会が出展しているブースもありました。
そこでは、直接用途が定められている製品ではなく、基礎研究の発表やそれらを応用した基礎技術の展示が行われていました。
経営者や開発者としては、新製品や新事業を発想できるような良い機会になります。空圧を使って、人間の筋肉のように滑らかにロボットを動かす研究をされている博士の方とお話してみたら、企業とのコラボで製品開発したいと意欲がありました。
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うちもそのうち製品開発などで連携できたらいいなあ。
これから更に飛び回ることになりそう
というわけで、たくさんの収穫があったIFPEX2024ですが、多くの引き合いをいただいている状況です。
とりわけ海外からは、マレーシア、インドネシア、フィリピン、カナダ、中国、UAE、インドからの来場者より興味を持っていただきました。
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弊社としては、積極的に海外進出を行っていきたいです。
早速、11月中旬にはインドに行く計画を立てています。
半端ないです!!!