まったく最近の若者は…?
Y「店長ぉ…ちょっと来てください…」
勤務を終えた私服のYさんに声をかけられた。
さっきお疲れ様でしたの挨拶をしたばかりだが…
私「Yさん、あがったんじゃあ…」
Y「それが…」
Yさんの目線の先の窓に目をやってギョっとした。
うちの店は従業員出口のすぐ隣にトラックの荷受け場がある。その荷受け場は荷物が下ろしやすいように下り坂になっているのだが、その坂を使って若者が4、5人スケボーで遊んでいた。
金髪、茶髪、赤髪もいる。見るからにやんちゃしてそうだ。
Y「私、恐くてあがれなくて…」
私「そ…そうですね。ちょっと待っててください」
私は再び窓に目をやった。全員15.6歳ぐらい…とはいえ身長は全員私より高いか⁈
皆細身だが相手は5人、もめたらまず勝てない。しかしここは言わねばならぬ!!
私はYさんを残して従業員出口に向かった。
幸い向こうはこちらに気付いていない。従業員出口を開ければすぐ彼らの遊んでいる荷受け場だ。そもそもこのまま遊ばれてはトラックが入れないしYさんだってあがれない。彼らだってトラックが入ってきたら危ない。
私はあらゆる事態を想定しながら従業員出口のドアを開けた!
ガチャ
私「おい、やめてくれ、こんなとこで遊ぶのは!」
若者「あっすいませ〜ん」
(去っていく若者たち)