不思議体験
高校一年生、秋から冬になりかかっている時期の話だ。私は部活を終え、なんとな〜く決まっている一年の自転車置き場に向かった。家までは30分、まわりは田んぼだらけでほぼ真っ暗、いつもの事だ。
「かまちゃん、おつかれ〜」
「おつかれ〜」
方向が違う部活仲間に挨拶して、私は一人自転車で校門を抜けた…ところまでは覚えている…
そこから記憶がない!!
目を覚ますとエンジン音が聞こえる。身体は動く。動こうとすると「寝てなさい」と言われた。母の声だ。え?何でお母さんがいるの⁇
間もなくエンジン音が消えた。どうやらここはタクシーの中で、私は母に膝枕されて後部座席で寝ていたようだ。着いた先は病院だ。
病院で一通り検査を受けたのだが、私は意識もはっきりしており自力で歩く事もでき、異常は見当たらなかった。
ただ左の後頭部に数センチの傷があったのでそこには大きなガーゼを当てられた。「大袈裟だなぁ」と思った。
ここからは後で聞いた話だ…
私は道路の脇で倒れていたらしい。それをたまたま通りかかった同じ学校の生徒が見つけてくれて、私の持っていた生徒手帳をみて家に連絡してくれたそうだ。
グチャグチャに壊れたメガネを渡されて、自転車で転んだか、車に接触したかじゃない?と母に言われた。
本当にそうなのか?
気を失ったわりには外傷が少なくない?
何で校門出たところから記憶がないの?
そして後頭部の不自然なキズは何だ⁇
真相はわからぬまま…
その後、自転車は買い換えてもらい、メガネからコンタクトにしました。
私は今だに宇宙人に連れ去られたと思っている…
信じるか信じないかは、あなた次第です…(笑)