なんとなく自分は定年まで健康に働けると思ってないか?
会社で一緒に働いたことのある人が、体調を崩してしばらく休むそうだ。聞けば朝起きたら全く身体が動かず、着替えもロクにできない状態らしい。
その人はまだ50代だ。お酒が好きで、酒臭いまま出勤してきたこともあったし、私と一緒に働いていた時もよく体調を崩して休んだ。
その後も彼はお酒がやめられなかったらしい。相変わらず酒臭いまま出勤し、最後の方は杖をついて仕事していたそうだ。
「もうダメかもな…」一緒に話していた社長が言った。健康ならあと10年〜15年は働けただろうに…
私の事を少し…
私もあと10年程で50代だ。あと10年で身体が動かなくなるなんてゾッとする。こうならない為にも私は日々やっている事がある。それは「自分の身体と相談する」だ。
「今日は頭痛いな、昨日の寝る姿勢が悪かったかな?」
「鼻水が出てきた。暖房つけようか?いや、上着を着るか?」
「なんとなく身体が重いな、そろそろ野菜を食べた方がいいかい?」
などなど、微妙な体調の変化にも気づくように心がけている。冒頭の彼も「これ以上のお酒はまずい」と気づいていればここまでにはならなかったのではないだろうか?
健康が98円で買えるか⁈
もはや「私は健康に気を使っています。」の代名詞として「ヨーグルトを食べる」というのがあると思う。確かにヨーグルトを毎日食べればお通じは良くなり腸内環境が整い肌もキレイになる、立派な健康法だ。
しかし日々レジを打っていて思うのだが、(私はスーパーで働いています)ヨーグルトの広告が入る日に同じヨーグルトを大量に買っていく人のなんと多いことか。
まるで「これさえ食ってればいいんでしょ⁇」と言わんばかりだ。
健康とはそんな簡単に手に入るものだろうか?
人間の体質、体調はドンドン変わっていく。人それぞれ個性があるように健康法も人それぞれだろう。
今の日本にはそこら中に健康法が溢れているが、その中から自分に合ったものを模索することが大切ではないだろうか?
イチローさん
先日イチロー選手が引退を発表した。イチローさんこそ「自分の身体と相談する」の究極ではないだろうか。プロ野球選手にケガや不調(スランプ)はつきものだが、イチロー選手が大きなケガをしたという話は聞いた事がないし、不調はもしかしたらあったかもしれないが、なんだかんだで毎年200本のヒットを積み重ねていた。
もちろん専属のトレーナーはいただろうが、10年出来れば長い方と言われるプロ野球選手を28年も続けることができたのは、常に自分の身体と相談したからだろう。
私は仕事をしている以上、日々自分の最高のパフォーマンスを発揮できる状態にしておきたいと思っている。そう考えると自分がイチロー選手のようなプロスポーツ選手になったようで気分がいい(笑)
たまたま
私の周りにも60歳以上で現役で働いている人がいる。その人たちは健康に気を使っていたかもしれない。あるいはたまたまその歳まで健康だったのかもしれない。
しかしその裏では亡くなるまではいかないが、働けなくなった人が数多くいるのではないか?
冒頭の彼の話を聞いてそんな事を思った。
なんとなく定年まで健康で働けると思っていると、取り返しのつかない痛い目を見るかもしれない。