準備期のひとへ
空は曇り空。暖かい日に慣れてしまったからか、今日は薄寒さが沁みてセンチメンタルな朝。
数週間前は緩んだ寒さに喜んでいたはずだった。
でも今は、寒いなぁなんて眉間に皺が寄る。
あの時と同じ気温にも関わらず。
人間は案外、順応性の高い生き物のようだ。
でも順応していることに気付かない。
変化を把握せず、不足の現状(と思い込んでる)に不満を抱くとは、なんと損の多い生き物だ。
進化による変化かもしれないのに。
不安が先立ち、留まってしまっては、
知らぬ間に退化してしまうかもしれない。
《 変化を恐れず、突き進め 》
力強い。カッコいい。それができたら、いいよね。という言葉。
一度立ち止まってしまった人間に、その言葉を投げかけたとて、背中を押すことができようか。
私なら、突き進める人はどんどん進めばいい、としか思わない。
でも、私も進みたい、とは思っている。
そんな人間が動き出すまで、
いくつの階段を登る必要があるのか。
人が行動を変えるとき、5つのステージを踏む。
厚生労働省はそのステージを
行動変容ステージモデルと名付けて説明している。
無関心期 ⇨ 関心期 ⇨ 準備期 ⇨ 実行期 ⇨ 維持期
5つの階段を登り切れば、人の行動は変わっている。それは習慣になり、人生の一部となっている。
《 変化を恐れず、突き進め 》
これは、どこにいる人に届く言葉なのか。
これで前に進めるのはきっと、実行期の人間だ。
動き始めているから" 突き進め "に背中を押される。
じゃあ私はどこにいるのか。
私は、準備期にいる。
あれしてみたい、これしてみたいと欲が出てきた。意欲や希望も湧いてきた。
でも、実践の場が少ない。
これって行動しないための言い訳か?と自問するけど、多分そうじゃない。
単純に実践する環境が整っていないだけ。
でも作ることはできる。現場に復帰しない限り100%の再現は難しいが、似た環境でチャレンジすることはできる。
そういう意味で、やはり私は準備期にいる人間だ。
そのような人間が行動を変えるために、実践できるようになるために必要な言葉はなにか。
《 あせらず、ゆっくりと 》
この言葉を反芻して準備を重ねることが先決だ。
いずれ、実行する時は来るのだから。