初めて聞いた、骨が折れる音
年齢を重ねると、「え〜、すご〜い、これって生まれて初めて〜」という体験が少なくなってきます。少し寂しい気もしますが、人生長くやっていると経験豊富になるから仕方ないですよね。
が、そんな私が、久しぶりに生まれて初めてのびっくりする体験をしました! 骨折、こっせつ、コッセツ。そう、骨を折ったんです。
ちょうど1週間前の今頃、携帯の充電器を充電しようと、コンセントの前の床に座っていました。少し離れたところにあったプラグを手にしようとした瞬間にバランスを崩しそうになったので、右手で体を支えたら
「ミシミシ」
と、右肩から音がしたのです。かなりの大きな音でしっかり聞こえました。そのときは「あ〜、腱を伸ばしたかな〜」程度で、夜にはイベントにお出かけ。
ところが、次の日には、少しでも動かすと冷や汗が出るほど痛い。これはダメだと、日曜日だったので、急いでUrgent Careと呼ばれる街にあるクリニックへ。
レントゲンを撮って診断が出るまで時間がかかるので、医師から「痛み止め打った方がいいよ」と言われ、お尻への注射と飲み薬をもらいました。でも、効いたのか効かなかったのかよくわかりません。
そして、しばらく待って出た診断は「骨のカケラが見えます」とのこと。
あの「ミシミシ」は、腱を伸ばした音でも勘違いでもなく、骨が折れた音だったようです。骨って「ボキッ」と折れるものとばかり思っていましたが、「ミシミシ」と折れることもあるようです。
クリニックの医師から「すぐに救急病院へ」と言われました。スタスタと病院の受付に歩いて行くと、「見舞客?」と尋ねられました。「いえ、患者です」と言うと、「あら?」という表情をされましたが、無事に「私は患者です」と書いた名札をもらって救急看護室へ。
ベッドに寝かされて、医師を待ちます。診察が終わり、レントゲン写真を診てもらいます。結局、吊り包帯を渡されて「明日、整形外科の専門の先生の診察を受けるように」と家に帰されました。
翌日の整形外科での診察では、肩専門の医師から「痛いけど、動かさないとFrozen Sholder(肩関節周囲炎)になって動かなくなるから、できるだけ動かすように」との指示。
そして、医師が「MRIを見ないとわからない」とのことで、病院から健康保険会社にMRI支払いの事前承認要請が出されました。米国の医療費は、日本と比べると1桁か2桁レベルの違いほど高価なので、こういう理不尽なシステムになっています。MRIの事前承認は7~14営業日かかることがあるそうで、1週間経った今、何の音沙汰もありません。
まあ、それほどひどい骨折ではないのだろうと楽観することにしましたが、それでも痛い右肩を抱えての生活は不便です。
幸いにもコンピューターでの執筆には支障はありませんが、写真やビデオの撮影はかなり厳しい。シャワーを浴びたり、髪の毛を洗うのにも異常に時間がかかります。
来週のマウイ島への短期出張では、同行者が「いいよ〜、荷物持つよ〜」と言ってくれていますが、来月の日本出張は無理かなぁ。
と、不確定事項満載の今日この頃。
きっと神様が「無理したらあかんよ、たまには少し休んだら?」と骨を折ってくれた(←掛詞です)のかもね。
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