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最終審査会/審査員のお話から考えたこと【今亡き】
こんにちは!
今は亡きあの人へ伝えたい言葉実行委員会の、ペンネーム‟いまねずみ”です。
今は亡きあの人へ伝えたい言葉とは?
家族、恩師、友人など、「あの人」への感謝の気持ち、想い出、当時言えなかったこと、亡くなってから伝えたくなったことなどをお手紙につづり、応募いただくコンテスト。入選した100作品は、書籍「今は亡きあの人へ伝えたい言葉8」に収録されます。https://e-seizen.com/letter/
最終選考会
3月からお届けしてきた「今亡きnote」ですが、先日ついに最終審査会を行いました。3名の審査員の方々は、どの作品にも、とても温かく寄り添ってくださいました。
浅見先生と岸本先生は、日々お仕事で多くの方の心情に触れていらっしゃいます。加えて専門的知見からのお話もあり、審査会はリモートで行ったのですが、特別な会場に足を運んでいる感覚がありました。
同じく審査員である弊社CEOの清水は、第1回から多くの作品と言葉に寄り添ってきました。わたしたちはミッションにおいて「毎年百万の人々が家族に対して感謝のメッセージを伝えれば、社会は変わる」という問いかけをしておりますが、なかにはご家族に直接感謝を伝えられなくなってしまった方も多くいます。そんな方々の心情に寄り添い続けていきたいと思っています。
審査会でのお話をいくつかご紹介できればと思います。
自身が老いたことで、初めてその人の気持ちがわかる
自分が親の年齢になって初めて、『身体の「しんどい」だったり、あのときの言動の意味」がわかるようになった』という作品が複数ありました。以前いまねずみは、母ねずみの「老眼」をからかって、母ねずみから注意を受けたことがあります。それ以来、母ねずみのひとつひとつの老いと変化について、大切に思えるようになりました。
一方で、気軽に老眼ネタで笑い合える同僚たちにはつくづく感謝しております。
いまねずみの初リーディンググラスは母ねずみも一緒に選んでくれたもので、大切に使っております。それから、先輩から譲り受けたハズキルーペは、かけていると「かっこいいのつけてますね(笑)」と必ず言われます
グリーフケア
グリーフケアについて書かれた作品がありました。いまねずみは鎌倉新書に入社して初めてグリーフケアというものを知りました。グリーフケアの小冊子も鎌倉新書で販売しており、その後何度かセミナーを拝聴する機会もあったので、自然と理解しているという感じです。
グリーフケアの説明については、審査員の浅見先生が所属されているグリーフケア研究所から引用したいと思います。
「グリーフ」とは、深い悲しみ、悲嘆、苦悩を示す言葉です。
「グリーフ」は、さまざまな「喪失」、すなわち、自分にとって大切な人やものや事柄を失うことによって起こるもので、何らかの喪失によってグリーフを感じるのは自然なことであります。
人生にはさまざまな喪失がつきまといます。最も大きな喪失は、家族やかけがえの無い人との死別です。特に災害や事件・事故、あるいは自死など、予期せぬ形で家族と死別することは、最悪の喪失体験であり、大きなグリーフとなる可能性があります。
癒しのメッセージ
先生方の審査資料には、たくさんマーカーが引いてあり、「この一文は同じ想いを持つ読者への癒しのメッセージになるのでは」という観点がありました。「今亡き」は最終的に書籍になって世に送り出されるので、読者にとってヒントになることがたくさんちりばめられているといいなと思います。
「感謝と後悔」以外の「なにか」
特に「後悔」というのは、いまねずみには難しい時があります。中には偶然の積み重ねで起こってしまったことについて、自責の念が綴られている言葉に触れるときもあり、とても苦しいです。言葉には記されていないお気持ちまで想像してしまうことがあります。
「この作品には未来が書かれている」とおっしゃった先生。後悔を経た上での、「未来へ向けた眼差し」にしっかりと寄り添っていらっしゃいました。
審査会でのお話が、今亡きの「メニュー」になったら
審査会を通じて、「老いていく」「グリーフケア」「癒し」「感謝と後悔以外の何か」について考えました。このお話が、もし今亡きの「メニュー」になったら、メニューについて思うことがある方の作品(言葉)が集まって、より一層、寄り添い合えるかもしれないですね。
というような、今亡きの「未来」についても思うきっかけになりました。
入賞者の発表は、9月14日頃に「今は亡きあの人へ伝えたい言葉」ホームページにて行う予定です。