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決して諦めない、という意思:『アイアムセリーヌ・ディオン』レビュー

 あまりの痛切さに、レビューは控えようと思っていた。しかしパリ五輪開会式ラストのエッフェル塔でのセリーヌ・ディオンの『愛の讃歌』を聴いて、世界中必見、と思い直し、アップすることにした。
 100万人に1人という神経性の難病「スティッフパーソン症候群」と格闘するわれらがディーヴァ。決して諦めない、と言うセリーヌ・ディオンの意思の力に深く感動させられる。公開についても相当の覚悟だったはず。パリ五輪開会式の『愛の讃歌』は、ただ圧巻と喝采するだけでは足りない。世界中で本作は引き受けられねばならない。重く気高い一本である。

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