ビブリオバトルを開催しました‼
年末年始にかけ、インフルエンザが猛威を振るっていますが、皆さんや皆さんの周りはいかがですか?
コロナのときに「手洗い・うがい」が推奨されましたが、継続して予防に努めていきましょう!
さて、新年を迎え、鎌倉市図書館では、令和7年1月18日(土)に
「ビブリオバトル@図書館~あなたの推し本をおしえて~」
を開催いたしました🎉
実は、これまで職員が研修の一環としてや、小中学生の職業体験のときなどにビブリオバトルを行ったことはありましたが、正式に大会としての開催は初めてなのです。
令和6年度当初からビブリオバトルの開催を念頭に、市内の高校を訪問して開催への協力が得られないか打診をしてみたところ、有難いことに栄光学園(鎌倉市玉縄4-1-1)と清泉女学院(鎌倉市城廻200)の2校の協力を得ることができ、無事開催の運びとなりました。
参加人数は17名、栄光学園から9名、清泉女学院から7名、そして一般参加者の公募を行う中でただ一人応募してくれた小学校6年生1名。
先ずはワークショップ型として1グループ4~5名からなるA~Dのグループを作り、グループごとにビブリオバトルを行い、各グループのチャンプ本を決定しました。
各グループのチャンプ本
Aグループ 『二人一組になってください』
(木爾チレン/双葉社/2024.9)
Bグループ 『できそこないの男たち』(福岡伸一/光文社/2008.1)
Cグループ 『アリアドネの声』(井上真偽/幻冬舎/2023.6)
Dグループ 『題未定-安部公房初期短編集-』
(安部公房/新潮社/2013.1)
その後、ステージ型にて各グループのチャンプ本によるビブリオバトルを行い、会場にいる全員がチャンプ本を選ぶ権利を有することとして、図書館職員も含め全員による投票で、この大会でのチャンプ本を決定しました。
栄えある第1回目の「ビブリオバトル@図書館~あなたの推し本をおしえて~」のチャンプ本に選ばれたのは・・・
『アリアドネの声』(井上真偽/幻冬舎/2023.6)
バトラーは栄光学園中等部の1年生でした!
本人は選ばれるとは思っていなかったと感想を聞かれた際に言っていましたが、本の紹介への入り方から、その後の紹介の仕方などがきちんと組み立てられていて、読んでみたいと思わせるには十分だったと感じました。
チャンプ本のバトラーはもちろん、チャンプになるだけの力量があるのは結果が示すところですが、ステージ型での他のバトラーもワークショップ型で発表を行ったバトラーも、皆生き生きと自分の推し本について熱く語っていて、中高生の読書離れが進む中でも、こうして本を読み、好きな本を持って集まってくれるということが、とても嬉しく、こういうのを尊いというのでしょうか(笑)。
冬の寒い日でしたが、会場は熱気に包まれていました‼
惜しくもチャンプ本にはならなかったけれど、当日推し本として紹介された本たちを最後にご紹介いたします。
『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ/中公文庫/2020.4)
『フィッシュストーリー』(伊坂幸太郎/新潮社/2007.1)
『本好きの下克上 第4部【9】』(香月美夜/TOブックス/2025.1)
『ここはボツコニアン』(宮部みゆき/集英社/2012.2)
『物語のおやつ』(松本侑子/WAVE出版/2003.9)
『小説 千本桜』(一斗まる/KADOKAWA/2013.3)
『ハリー・ポッターと賢者の石』(J.K.ローリング/静山社/1999.12)
『きこえる』(道尾秀介/講談社/2023.11)
『満月珈琲店の星詠み』(望月麻衣/文春文庫/2020.7)
『おれは非情勤』(東野圭吾/集英社/2003.5)
『アリス殺し』(小林泰三/東京創元社/2019.4)
『シンデレラ城の殺人』(紺野天龍/小学館/2024.1)
『15歳のテロリスト』(松村涼哉/KADOKAWA/2019.3)
2007年に京都大学の研究室から生まれたビブリオバトルは2010年に普及委員会も設立され、全国各地に広まり数多くの大会が行われています。
詳しく知りたい方は、公式サイトをのぞいてみてください。