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【まちづくり】人手不足だからこそ、地域の「人」が輝ける環境を!

県内主要企業でも人手不足


先日、5月10日の宮崎日日新聞の記事。県内主要企業50社を同紙がアンケートしたところ、2024年4月入社の採用実績の6割が「計画より少なかった」と答えたとのこと。

つまり、県内の主要企業であっても、人手不足の影響を受けており、思った通りに採用はできていないという事実が浮かび上がっています。

しかも、全体の7割の企業が賃上げを実施したとのこと。
どれくらい賃上げしたのかはわかりませんが、これはちょっとやそっとの賃上げ程度じゃ、企業の人手不足は改善しないということでもあります。

この人手不足の状況は、日南市も例外ではありません。

2020年度改定日南市人口ビジョン

0~64歳が減っていたのは当然なのですが、団塊の世代の方々がすべて75歳以上になる2025年度以降は、さらに65歳以上の方も減っていきます。

つまり、「働く場所がない」ではなくて「働く人がいない」という状況になっていきます。
お客さんはいますが、そのお客さんにサービスや商品を提供できる人がいないという意味です。

日南市的に表現すると、「スナックで飲んだあとにタクシーに乗りたい」というお客さんはいますが、「お客さんを運ぶタクシーがいない」という言い換えもできます(先日、ハローワークの求人を見たところ、タクシー運転手の募集の案内が載っていましたね…)。

人が限られているのなら、人を輝かせる仕組みづくりを徹底しよう!


地方で働く人が少なくなる!

こうなると、「安く大量に」の商売が成り立たなくなります。安いものを大量にさばける人が地方にはいなくなりますし、牛丼チェーンみたいに薄利多売なビジネスができる都市圏の大会社に地方で勝つことは不可能です!

現状が把握できたところで、やるべきことは一つです。

それは、人が限られているのなら、限られた人がいかに輝くことができるのか。その環境をつくることが大事です!

例えば、日南市の市民一人あたりの公共施設の延床面積は全国平均と比べて2倍です。都城市や宮崎市よりも上です。

この大きな床面積をいかに民間の人たちにいかに活用してもらうか、というのも必要な視点になってきます!

日南市公共施設等総合管理計画

このうちの4分の1を占めるのが、公営住宅です。
公営住宅はどうしても、RC造りの無機質な建物になってしまいがちです。しかし、例えば大阪府大東市では、魅力あるデザイン性の高い公営住宅をつくり、地域ににぎわいをもたらしています。

この仕掛け人の入江さんにはいろいろとお話を聞かせていただきました!

これは私が大阪府大東市に取材しに行ったときの写真です。入居者が抽選になるほど人気だそうです。お向かいさんとお互いの顔が見えるようなご高齢の方でもコミュニケーションがとりやすい配置になっています。

普通のRC造りよりも、安い価格で建物をつくり、同じエリアにアパレル企業なども誘致しています。
出店企業と事前にすり合わせをして、そこから公営住宅を含めたエリアのデザインを考えている点がすごいです。

地域を輝かせるために、うまく公共施設を活用しているケースです!

上記は一例ですが…。

ほかにも日南だからこそできる、地域の人たちが輝く手段があると思っています。

市内にどんな商圏があるのか。エリアごとの年齢構成などを調べたデータを可視化し、民間企業が使いやすくする。

日南市の経営者を集めたスタートアップ戦略会議をつくり、新しい人たちがビジネスに挑戦するにはどんな環境が必要なのかを追求する

これまでの伝統を引き継いで新たなビジネスに挑戦できるように事業承継をしやすい仕組みをつくる

既存の成功している経営者と市内のスタートアップベンチャーをうまくマッチングできる場をつくる

長期的な目線で言えば、子どもたちに起業家精神を養ってもらうための教育も必要でしょう!

もちろん、新しいビジネスを生み出すのはどこの自治体も苦戦していますし、一筋縄ではいきません。

しかし、地域の人たちがいろんなアイデアを出し、それが良い結果につながっていく。そんな好循環を生み出すことができればきっと、この難局を乗り越えられるはずです!

皆さんの意見もぜひ、教えてください!

一緒に新しい日南をつくってきましょう!

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