スペイン・バスクを訪ねて ~ビルバオのサッカー文化と歴史~ 4、5日目
4、5日目はこちらに来て初のプレーする機会がありました。
日本人スタッフの方が「ドリブル」と「守備のマークの受け渡し」というテーマでTRをしてくださりました。
「なぜなら」を適切に言語化する重要性
なぜそのプレーが良くて、なぜそのプレーは悪いのか。「なぜ」の部分を適切に言語化できている指導者は多くないように感じています。
「そう!ナイスプレー!」
一見、プレーに対してポジティブな声かけをできているということで良いコーチングと思われるかもしれません。
しかし、なにがナイスなのか、なぜナイスと言えるのか。ここを明確にしてあげないと、選手のナイスなプレーに再現性がなくなってしまいます。
この「なぜ」の部分を明確にしてもらえると、選手としてもプレーしていて気持ちいいです。
なぜ褒められているのか。なぜ改善を求められているのか。そこがはっきりすると、次はどうしてやろうというトライする気持ちが生まれます。
「なぜなら」を適切に言語化しましょう。
圧倒的「ぬるま湯」に浸かっていたという気づき
5日目の夜、スペイン6部リーグ首位のチームに練習参加させていただきました。そこで僕は、久々の挫折感を味わいました。良い失敗ができたと思います。
自分を表現する。自分の存在を示す。
これに意識を向けずとも、ある程度思ったようにプレーできる日本の環境に甘えていました。
まずはロッカールーム。向こうから話しかけてくるのを少し待っている自分がいました。1人の選手に話しかけられてからは、他の選手たちにも声をかけ、握手をして自己紹介をすることはできました。しかし、もっと自分から関わりに行く姿勢が必要だったと感じています。
実際のプレーに関して。簡単にパスを出してはいけないということに気づきました。
「ここで一回預けて、ポジション取り直してもう一回受けよう」
そう考えて近くの味方に預けたボールはもう返って来ませんでした。
その後は修正。言葉が通じない選手たちともジェスチャーを交えて意思疎通を図り、自分がパスを出したいコースに顔を出してもらうことに成功。これは少し嬉しかったです。
将来的に海外でプレーすることを考えると、今日この挫折感を味わえたことはスーパーポジティブに捉えています。もっとプレーの部分もコミュニケーションの部分でも成長しなければなりません。
4、5日目総括
この2日間で、プレイヤーとして多くの刺激を受けることができました。色々勉強になったと同時に、かなりの不快感、成長痛を感じました。
「この環境なら、より飛躍的な成長が見込めるのではないか」
そう強く思いました。
プロを目指す、サッカーでお金を稼ぐ、そういった具体的な目標はさておき、抽象的な感覚ではありますが、このスペインという地に身を置くことで確実に自分は成長することができると思えました。また、進路選択が大変になりそうです。笑
それでは今日はこの辺りで。明日もまた頑張ります。