デッサンのノウハウが満載で面白い「ブルーピリオド」

今回は僕もまだ2巻しか読めていない『ブルーピリオド』。高校生たちが美大を目指す物語です。今は5巻まで出ているんですけど、僕もまだ途中なので、ぜひ今から読んで同じ気持ちを味わいたいです！（聞き手：成瀬夏実）

ブルーピリオド（１） (アフタヌーンコミックス)

2巻までしか読んでなくても、オススメできる点はどこですか？

今までいろんな漫画を読んできて、たとえば、食事の漫画、料理の漫画、音楽の漫画とかは読んでいても、音は聞こえないし、美味しさって伝わらなじゃないですか。だけど、ブルーピリオドはそれが初めて一致した漫画なんですよ。

…といいますと？

入り口がデッサンなんです。漫画としても表現できるじゃないですか。もちろん、いろんなHowToとか、表現できるところもあるんですけど、下手な絵と上手い絵が全部漫画の中で表現出来るんですよ。

確かに。

歌をうたって音痴だったねって言うのは、誰かが言うから音痴だったことがわかります。この漫画は素人が見ても、上手い下手かがわかるので、なんて分かり易いんだと思ったんです。
例えばこれ、漫画の一シーンなんですけど

後日、どの人の絵がどうだったか発表されるんです。しかも、何が良いかと言うと、この絵は上段左にクレジット明記があるんです。誰かに協力してもらってるってことだと思うんです。そこに妥協してない点もいいです。

デッサンの世界、なかなか身近に居ないから、面白いかもしれないですね。

絵の世界って知らない事だらけじゃないですか。僕からすると、絵は勉強したからって上手くなるのかという疑問に思っている部分があったんです。センスがいいからなんじゃないかと。
でも、遠近法も技法があってわかりやすく描かれているんです。なので、勉強すれば、ある一定までは上手くなれることと一緒なんだなと感じたんです。

これは美大目指してる人には良い刺激になるんじゃないですか。

美大生のバイブルになりそうな気がします。
ぼくは全然美術の大学に入る方法とかを知りませんでしたが（というかそもそも大学入試方法もわからないけど）、こうなってんだって素直にふむふむと読みましたね。

どういう世界か分かると、本当に目指したいかとかも分かるし、いいかもしれないですね。逆に親が読んで、子供にとか。

前回の『パラダイス・キス』もそうなんですけど、何となく親に言われて受験する大学生が多い。これは僕もUUUMの社長として言えることは、世の中「大学いっとけ、いいとこ入れるから」というところで、そこそこの大学行ってたら良い会社に入れる可能性はある思うんですよ。でも「なんとなく大学」行ったら、変わんないですよ。

仰る通りです。

しかも僕の場合、中退して今ここにいるんですよ。

え！大学を中退されたんですか。

もう2年目で速攻辞めてます。1年目も10日位しか行ってないです。
タラレバ論になっちゃいますけども、何かなんとなく生きて、大学行こうって思っている人にとっては、僕は正直行かなくていいかなと思っちゃうんですよ。一番もったいないのは、大学生活4年間行ってることだと思っています。大学生活で勉強したものって社会で役立ちますか？

役立っているか、というかもう覚えていないですね…。

将来がただ単純に先送りになっているだけで。でも将来が、一定のスパンがみんな決まっているんだったら、早く社会人になった方がいいわけですよ。僕は19才から社会人になって良かったと思っていますし。
noteを通して大学行くのをやめて欲しい訳じゃないですけど（笑）
何か打ち込めるものに出会えたらいいねっていう感じはありますよね。

この漫画は美大を目指して「好きなこと」を支えに未来を目指す物語なので、大学進学も"なんとなく"じゃないですもんね。

『ブルーピリオド』はここに目を付けた、出版社ないし原作者の人の考え方もいいなと思っていて、もう何千冊と漫画読んでる自分からすると、一番納得する描かれ方なんです。

今は5巻まで出ていて、まだ続いているんですよね？

まだ出続けてます。でもまだ5巻なので間に合いますよ！

僕のオススメシーンでブルーピリオドってたぶん、美術とかがわからない人向けに書いてて、極端ですが、 僕もやっぱりどの作品がいいとかわからないわけですよ。主人公も同じ感情を美術館に行って思ったのと、それに対しての考え方を教えてくれるとか、本当にここから学べるんだって思っちゃいました。

水曜日で今日はマンガでしたが、最後まで読んで頂きありがとうございます！またスキ・いいねもよろしくお願いします。このマンガについてのコメントやそれ以外のコメントもぜひ！あとこの漫画どうですか？ってのがあればそれも。あとはUUUM MANGAもご視聴ください！日々新しいコンテンツが追加されますので！

それではまた明日！