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『NeuN(ノイン)』

実はずっとnoteに書くのを温めていた作品。

知ったきっかけは幻冬舎箕輪さんのTwitterで、すでにKindleでジャケ買いをしていたんですけど、ふと読もうと思ったんですよね。(結構前の話)

あらすじ
1940年。ナチス政権下のドイツ。血のつながっていない両親とのどかに暮らしていた少年フランツ・ノインは、ある日突然ナチスの襲撃を受ける。ナチスは密かにヒトラーの血を受け継ぐ子供たちを人工的につくり、ドイツ各地で育てていたのだが、何らかの理由で彼らの抹殺を決めたらしい。ノインを密かに警護する命を受けていたテオ・ベッカーは、ナチスを裏切りノインを守り、旅に出る。
ヤングマガジン公式サイトより引用)

一言で言うと、浦沢直樹先生の「MONSTER」みたいな世界観です。スタートの設定でヒトラーのDNAを受け継ぐ子供たちがいるってすごいですよね。

この13人を殺す意思決定がされてしまうところから物語は始まりますが、じゃあなぜ造ったの?それとも造った後で不都合があったのか?と。

そして主人公であるノイン(ドイツ語で9番目の意味)もやっぱり特別な力を持っています。

この漫画でキーワードになる「同期(シンクロ)」は凄いことで、ヒトラーのDNAを受け継ぐ13人の子供たち、そして特別なチカラであるシンクロ、結局のところ「誰が一番ヒトラーの考え方に近いのか?」そもそも近い遠いという概念ではなく「同じ思考を持てるのか?」というところに、序盤でたどり着くわけです。


ぼくはヒトラーでもなければ独裁者でもないですが、このトップとのシンクロには半分違和感を感じています。

後継者に思考を引き継がせていく、これは自分が永遠の命を持ち、永遠にトップにいることと同じで、たしかにそれも一つだとは思います。ただ、老いとは別の理由で自分ではない方が良い場合もあるだろうし、そのなかであえて他人の意見を聞きたい、他人に任せたい、その方がうまくいくと思う時もあります。

ここまで考えると、シンクロしているのは必ずしも良いことなのか?と思うわけです。その葛藤が今後この漫画を大きく動かしていく気がします。


舞台になっているドイツに僕は行ったこともないですし、ヒトラーのことは教科書で独裁者といった表現をされていたことは知っていますが、漫画では仕える者がこれくらい猟奇的だったりします。

ただ、物語はすごく芯があって、13人の子供たちや同期(シンクロ)の謎を解きながら、特別なチカラといっても、氣、オーラ、必殺技が出てくるわけでもないので非常にのめり込みます。

オススメです。


それではまた明日。


最後に。
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