宇宙飛行士を目指す姿に心打たれる「度胸星」
今回紹介するのは「度胸星」です。人類で初めて火星に降り立った宇宙飛行士たちから交信が途絶え、命をかけて救出に向かうべく、選抜試験に集まった4千人。「度胸」をテーマに「宇宙」を描く作品です。(聞き手:成瀬夏実)
僕、最近宇宙に興味があるんですよ。
えー!宇宙に行っちゃうかんじですか!
全然行かないです(笑)
失礼しました(笑)
10巻未満で終わってるマンガに共通していることって何があるのかと思って、いろいろ読んでいるんですけど、その中でオススメしてもらって知った度胸星。これは4巻で終わっているんですけど、ストーリーとしては宇宙飛行士になりたい度胸君の話です。
度胸君、名前ですか?
そうなんです。マンガの中ではみんなから度胸ちゃんって呼ばれているんですけど、本人はこの名前が嫌いなんですよ。でも、それに反して「名は体を表す」というか、この名前だからこそ宇宙飛行士になる試験にも、度胸があって果敢に挑んでいくんです。
度胸ちゃんは、宇宙飛行士になるのが昔からの夢なんですね?
もともとはトラックの運転士だったんですけど。アメリカのロケットが火星についたけど、連絡が途絶えて、なおかつ衛生も壊れてしまったんです。
それで、救出するために宇宙飛行士を募集することになって、4人しか選ばれない試験に挑みます。
どんな試験があるんですか?
きつい体力測定からはじまって、英語の面接などがあって、なかでも英会話に自信がない度胸ちゃんはライバルである筑前からすべての質問にNoと答えろと助言をもらうんですけど、最後の質問だけYesと答えたんです。でもしっかり自分の意見を述べたことで、英語の面接にも受かって。
マンガの中でも「嘘はつきたくない」って言ってますもんね。正直に言っちゃうところが度胸ある。
1次選抜の最終段階では、閉鎖環境の居住・実験モジュールで13日間滞在。この中で、やることは13日間熱帯魚と植物を生かしておくこと。1度でも外に出たら失格という試験。その中で、停電が起きるんですけど、トラブルだろうと思って、モジュールを出ちゃうチームもいるんです。
だけど、度胸ちゃんのチームはモジュールを出ずに、水槽の中の水の温度をどうやって維持しつづけるか。
結果、身体で水槽を温め続けて、熱帯魚を死なせずに13日間過ごせたので、合格。第一関門を突破した度胸ちゃんは宇宙飛行士の候補生となるわけです。
その一方で、火星ではテセラックと名付けた変な物体の正体を解明しようとするんですが、最初の出てきた十字架のような形から、正方形に形を変えて…
というところまでが1巻の内容ですね。
え!このテセラックの正体も気になるし、正直すぎる度胸ちゃんがどこまで進むかも気になりますね。
度胸ちゃんは候補生となって、NASAの訓練生を目指すんですが、最後の雪山での試験にゴールに間に合わなくて、筑前のいるライバルチームに負けちゃうんです。なので度胸君はNASAの候補生にも選ばれず夢破れます。
家に戻ってトラック運転手に戻ろうと考えていた時に、NASDA(JAXA)で宇宙飛行士として働いてほしいというオファーがきたんです。
おぉー!宇宙飛行士にはなれたんですね。
一方で、NASA訓練生から筑前が火星に行く宇宙飛行士に選ばれて、実際に火星に行ったんですけどまた、通信が途絶えてしまったんです。
えー!どうするんですか…。
残った宇宙飛行士たちは、火星でテセラックの真相を追求していたスチュワートが残した記録を発見して、だんだんとテセラックの真相がわかってきます。だけど、アメリカの大統領が変わったらことから筑前たちを助けるはずの火星計画自体もなくなってしまうんです。一緒に訓練してきた日本人の仲間たちも不安だったところに、度胸ちゃんたちはロシア経由で秘密裏に火星に救出しにいくことになったんですけど・・・
完!?ここで終わっちゃうんですか!?
そうなんです。なんでもこのマンガ、打ち切り本らしいんです。だからこれはぜひ続きが読みたいですね。
今日はこんなところで!全部で4巻という短さですがボリュームはめちゃくちゃあるのでぜひ。
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