必ずつぎも読み直すマンガ『約束のネバーランド』
水曜日ですね、今日のマンガは『約束のネバーランド』です。
ちょうど2週間前に、単行本でも完結を迎えていましたね。ぼくは10巻まで読んだあとは寝かせていたんですが、読み直してまた夢中になってしまったんです。
何度読んでも、飽きることのない名作だと思います。
マンガは1巻が1番大事
最近のマンガはもう設定が複雑怪奇ですよね。
ぼくは単行本が出るたびに読んでいるので、どこまで何を読んでいたっけと、分からなくなったりします(笑)。なので、完結したときにもう1周することが多いです。
今回もそのパターンですね。
これまで何回もnoteに書いているんですが、やっぱりマンガは1巻が大事だと強く思った作品でした。『約束のネバーランド』は1巻で全てをぶち壊していくんです。なんていう設定なんだ、読み直しても夢中になるマンガって、そうないよなと。
完結まで待っていたのもあって、タイトルにある「約束」とはなにかずっと気になっていたんですが、今回でなるほど、そういう設定だったんだと納得することができました。
そのなかでも印象に残っているのが、ノーマンの頭が良すぎることなんですよね。よくこんなことを思いついたなと思います。こんな複雑怪奇な設定、その謎を解いていく過程、ノーマンが残していったもの...
ーーーーーーーーーーーーここからはネタバレを含んだ感想です。
1番ゾワゾワしたシーン
4巻から5巻にかけてGFを脱走するとき、ここの騙し合いがぼくはスーパースカッとするんですね。あのとき、エマは何もできないくらい気力を失ってしまっていたんですが、本当は別の理由があります。
そして、急に火を放たれることになってしまっても、
完璧に予想していたノーマン。どれだけノーマンは頭がいいんだと。つまり、作者の方がすごいということですよね。マンガは描かれていることが、全てになるという側面はありますけど、それにしてもすごい。
あの裏切り続けていくシーンには、1番ゾワゾワしましたね。まだ読まれていない方からすると、何の話かまったく分からないと思うんですが、騙し合うことになる相手もまたすごいんですよ。
『約束のネバーランド』は常に戦略がぶつかりあうんですが、どんなときもノーマンは勝つのがめっちゃすごいなと思うし、何よりフィルがかわいい。そして、フィルは「とんでもなく頭がいい子なんだな」としみじみ思いました。
エマと約束
『約束のネバーランド』の世界観としては、1000年前に世界が2つに分けられていたというのがあるんですが、こういう設定俺好きだよと思いました。お互いに約束してというところも、いいね、こういうの好きと思いながら読んでいたんです。
そして、最後に約束を結ぶとき。あの一連のところだけ、ちょっとぼくは「鋼の錬金術師」を思い出したんですね。
というのも、エマ、ノーマン、レイの3人とも頭がいいですよね。それに加えたエマの良さはどこにあるのかというと、どうしたらできるのかを考え続けて行動するところだと思うんです。そこが真骨頂ですよね。
しかも、エマは約束のために大事なものを引き換えにします。
ただ幼い頃からを見てきたぼくとしては、GFでレイやノーマンと過ごした経験があのエマを形成していると思います。もちろん、ママの影響もありますよね。
だからこそ、レイとノーマンと再会を果たすことができたエマは、もともとのエマなのかと疑問が浮かびました。
ここで、また思うんです。これ、なんとなく見たことあるな、「テセウスの船」だと。直近でいろいろなマンガを読んでいたせいか、私は不甲斐なくもそんなことを思ってしまいました(笑)。
逆に言えることがあるとすれば、マンガはこの世の中で無限に発表されていますよね。そう考えると、もうなんでもかんでも被らないようにするのは無理だと思うんです。
ぼくはハガレンみたいだなという感覚を持っちゃいましたけど、 そこが気になったというよりも、この一連が『約束のネバーランド』なんだ、綺麗な終わり方だなと思いながらスッキリ読み終わりました。
いい作品です。
やっぱり終わり方が綺麗ですよね。
10巻まで読んだ頃は、ここからどうやって収束させていくのと思っていたんですが、ラムダ、ノーマンも出てきて、なるほどねと。
しかも、ママ、レイ、ノーマンのそれぞれの戦略が、これほどマンガの中でよく考えられているものは無いんじゃないかと思うレベルの高さなんです。本当に素晴らしい。
そして、やっぱりGFを脱走していく過程がゾクゾクしますね。こんなに仕込んでいたのかと。
ぼくはもう1回読み直してもまた楽しめたので、何度読んでも飽きない作品だと思いました。「僕だけがいない街」もそうですけども、名作は何度読んでも名作なんだなと。
作品によっては、話の筋が分かってしまったら、もう読み返すことはないなと思うものもあります。でも「僕だけがいない街」は大枠が分かっていても、お母さんの優しさに触れるために、複雑な事件性をじっくり味わうためにといった、また読みたいと思わせてくれる違った読み方ができる作品なんですね。
ぼくにとっては『約束のネバーランド』もそうでした。
必ずつぎも読み直す作品です。
(ヘッダー画像引用元:『約束のネバーランド』公式)
それではまた明日。
最後に。
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