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人間の弱さに触れる麻薬取締官のマンガ『マトリズム』

Kindleストアで久しぶりにジャケ買いを続けた中にあった作品の1つ。マトリという言葉を知らなかったので、「なんかエログロ系の漫画かな」って表紙の段階では勘違いをしていました。

あらすじ

誰もがみんな、“あちら側”に墜ちる可能性がある。
覚醒剤、大麻、MDMA…
一度薬物の餌食になった人間は、決して引き返せない道を往く。

あらゆる薬物犯罪を、追って暴いて捕まえる二匹の猟犬。
彼等の職業は麻薬取締官、通称「マトリ」。
草壁と冴貴、二人の捜査を通じて現代社会の深き闇を抉り出す!
衝撃の薬物犯罪ドキュメントが登場!!

株式会社日本文芸社より引用)


まず最初に、ぼくは麻薬、大麻というものを見たことも触ったこともありません。至極当たり前ですが。国によっては合法だとネットニュースなどで見ることはありますが、とにかく怖いと思っている人間です。この作品の中では「やらなきゃ損なんです」というセリフがありますが、ぼくは全然です。


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『マトリズム 5』(鈴木マサカズ/日本文芸社)より引用

よく、クリエイターと会話する時、またはUUUMに所属するときなどに、「下ネタっていいんですか?」と聞かれることもありますが「全然いいよ」と答えています。

ぼくが「ダメだ」と言うのは、公序良俗に反すること、人を著しく不快にする、傷つけること、そして犯罪行為です。逆にそれ以外は「良いよ」と。下ネタも使い方次第ではみんなを笑わせることができますよね。ただ犯罪は「ダメだよ」と言います。

漫画に話を戻すと、1巻の1話目では大麻のことをヤサイと呼び、小遣い稼ぎをしている大学生が出てきました。

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『マトリズム 1』(鈴木マサカズ/日本文芸社)より引用

そしてマトリ=麻薬取締官に捕まるわけですが、主張を全否定されます。当たり前ですが、どんな状況、傷ついている時、凹んだ時、どんな時であっても、犯罪はダメです。

この漫画ではあらゆる人、いろんな職業の人が、つい魔が差してしまう様子が描かれています。そしてなぜか身の回りに大麻、覚醒剤があり、入手、使用、禁断症状に陥り、最終的には捕まる。だけでなく、人生をやり直せなくなるというパターンになります。

「ここまで後悔したら次はしないだろう」というシーンを迎えても、それが人間の弱さなのか、薬物の中毒性なのか、またやります。残念です。

ちなみに毎回こういう感じで、この人、この職業の場合と分かれて物語が進んでいくので、すごく読みやすいです。

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そして、マトリ=麻薬取締官である草壁の過去、妹がオーバードーズで亡くなっている理由は?どうしてなのか?を全体を通して追っている物語もあり、良いです。。

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『マトリズム 3』(鈴木マサカズ/日本文芸社)より引用

繰り返しになりますが、一生、こういうものに触れることはないですが、いかに怖いものなのか?というのがよくわかります。そして物語は非常に人間の弱い部分に触れてくる、でも『闇金ウシジマくん』よりは全然楽に読める、そんな漫画。

おすすめです。


それではまた明日。

最後に。
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