漫画『プラチナエンド』
「久しぶりに悲しい漫画を読んだ」っていうのが、読み終わった際の感想でした。
そもそもが『DEATH NOTE』のタッグで描かれた作品なので、そういえばって思ったところでは、すでに終わっていましたね。
簡単に書くと、自殺しようとしていた主人公が天使に助けられ、そこから神様を目指す争いに巻き込まれていく話です。
ここでポイントになるのが、翼と矢。
神様候補を選ぶ13人の天使にはそれぞれ等級があり、これに応じて人間に授けられる能力が変わります。
『プラチナエンド』(大場つぐみ/小畑健/集英社)1巻より引用
翼があれば人間の見えない速さで飛ぶことができ、どこまでいける自由を手に入れます。
そして赤い矢は、男でも女でも刺された人のことを33日間好きになる効果があります。ただ、使い方によってはこんなことにもなってしまうんです。
『プラチナエンド』(大場つぐみ/小畑健/集英社)1巻より引用
さらに、神様候補の人間にしか、翼、矢、天使の姿を見ることはできません。これら組み合わせ、使い方によって、いろんな戦略を立てることができるわけです。
こういう設定とか、絵のタッチをみているとやっぱり『DEATH NOTE』 を思い出しますよね。
デスノートを使って神になろうとした夜神月と、事件解決を目指すLの頭脳戦に熱狂しましたが、『プラチナエンド』も13人の天使と神様候補のバトル要素、心理戦が面白いです。
『プラチナエンド』(大場つぐみ/小畑健/集英社)1巻より引用
しかも、そもそも「幸せ」「神」「生きる」といった価値観自体に問いを投げかけている気がするんですよね。
最初のコマは、こんな1枚になっています。
『プラチナエンド』(大場つぐみ/小畑健/集英社)1巻より引用
そして最終巻の14巻では、こんなシーンがあります。
『プラチナエンド』(大場つぐみ/小畑健/集英社)14巻より引用
幸せの価値観は人それぞれだと、この一方で
『プラチナエンド』(大場つぐみ/小畑健/集英社)14巻より引用
貧富の差があり、神に祈りを捧げる人間たちがいると。
人間として神になろうとした夜神月とは違った、神の目線から世界を俯瞰しているような描写だと思いました。
最後に、ぼくの好きなページを一部引用します。
『プラチナエンド』(大場つぐみ/小畑健/集英社)14巻より引用
1巻からどんな展開があったら、こんなコマに行き着くんだという気もしますが、それだけ濃いバトルと思考が繰り広げられていくんですよね。
この次のページに続くセリフには「そもそも、それってなんだったっけ」みたいな、根本的で哲学的な内容が書かれていると思います。
おすすめです。
それではまた明日!
最後に。
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