劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』
土曜日ということで、今日は映画の話です。金曜ロードショーで放送されていた『名探偵コナン 紺青の拳』について。舞台となったシンガポールの話もしています。
ぼくにとって思い出深い場所でもあって。大好きなシンガポールの景色を目にしては「あ、これここだ!」とクイズ感覚で楽しんでいました。
コナンのすごいところ
今作の興行収入は93億円らしいです、wikiによると。
めっちゃすごいですよね。日本映画だと10億くらいいけば制作費に対して取り戻してる感があるんですよ。それと比べたときの93億、前々から「コナンがすごい」っていうのは聞いていたんですが。
コナン世代なので、連載が始まったときから漫画を読み始めていました。今では、ついに100巻に迫ろうとしていますよね。
kindleでコナンを見たときに、うまいと思ったことがありました。それが、シリーズで切り出して販売していることです。例えば、黒ずくめや安室さんだけでまとめて売っていたりするんですよ。
もう1つ、コナンですごいと思っていることがあって作者の青山剛昌先生は、もともと講談社に持ち込まれたそうなんですよ。
「コナンを、講談社から出してくれませんか」と。
そこで、当時の局長が「とてもいい作品だけど、これはウチ向きじゃないね」と仰って、小学館に紹介されたそうで。こうして、小学館から『コナン』が誕生すると。
久しぶりのアニメ映画で驚いたこと
最近観てきた映画と比べると、アニメならではだなと思うところがありました。
劇場版『名探偵コナン 紺青の拳』あらすじ
19世紀末に海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされる、世界最大のブルーサファイア"紺青の拳(こんじょうのフィスト)"。現地の富豪が回収を目論み、表舞台にその姿を現した時、マリーナベイ・サンズ近郊にて殺人事件が発生。現場には、怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていた─。そしてその頃、シンガポールで開催される空手トーナメントを観戦する為、蘭と園子は現地を訪れていた。
(引用元:公式HP)
そもそも、コナンくんはパスポートがないんです。それでも、目を覚ましたらシンガポールに到着していて新一もいます。怪盗キットが工藤新一のモノマネをしているんですね。
そして、コナンくんはどうやって移動したのかというとトランクケースのなかにずっと入っていたんですよ。「普通に死んじゃうじゃん」って思ってしまったんですがそこはアニメの力です。
12時間安眠用スプレーと、どんなに入っていても体が痛くならないスーツケースが登場します。X線も通さないんです。こういう展開を観ると「いいな、いいな、こういうの」って思っちゃいましたね(笑)。
これがもし、『ミッション:インポッシブル』や『オーシャンズ11』だと、もっと現実味を帯びてくるじゃないですか。
ここでやっぱり「アニメっていいな」って。
それから、ここはちょっとよく分からなかったんですけど、スーツケースから出てきたコナンくんがちょっと日焼けしてるんですよ。しかも「な、なぜ」と思っているうちに、コナンくんは蘭たちに発見されるんですけど、
そこで「ぼく、アーサーです」「現地民です」って答えて、それを蘭達も「そうなんだ」って納得して事が進んでいくんですね。「納得する?そこ」と思いました。
なかなかの入り口だなと(笑)。
つい、メモしてしまったセリフ
他にもいくつか気になったシーンがありました。
マリーナベイサンズのあのプールで、蘭が新一と手を繋ぐんです。「私たち付き合ってるんから」って、そこで怪盗キットは「え、そうなの?」みたいになって「お前言えよ」となるんですが。そういうシーンが、なんかね、こう。いいんです。
それから怪盗キットは何度も盗みに入るんですが最初はミスをしてしてしまいます。それに対して工藤新一が「さすがの怪盗キットも難しかったんですね」とかって言ってるとき。ここの2人のやり取りがめちゃくちゃ面白いのね。そんなこんなで意外と「俺観ちゃった、2時間」みたいな、あっという間のアニメーションで。
さらに、メモリましたからね、今回。
――はじめてのことですね。(聞き手:Erina)
当たり前ですよ、ぼくクラスになるとメモるんですよ(笑)。
すごいかっこいいシーンがあって。
握り締めたこぶしになにかをあるかのようにするのがマジック
開く前に中身を当てるのが探偵
でしょ?みたいに会話しているシーンなんですけど。
このセリフ「かっこいいなー」「いただき」と思って。
Erinaさんを困らせないように、私メモを取ることにしました。
――(どんどんやりやすくなるようにしていただいて、そういうところも尊敬しています。)
この台詞でも、かっこよすぎないかと。なんかもう、いいなって思ったいうだけです。ここからのサブストーリーは別にないです(笑)。
ただただかっこよかったっていうだけ、なんかいいなって。
突然の東海オンエア
あと、何がピュアって。手を繋いだだけで「ひゃっ」てなっているんですよ。さらに「2日連続男同士で寝れないよ」なんてシーンもあるんです。
怪盗キッドとコナンくん、同じ部屋で寝ているんですよ。
でもですよ、付き合っている蘭と海外に来てるんですよ。そりゃあ、ねえ。もう。世が世なら。この開放感に溢れたら、そうなるだろうと。でも、やっぱりそこじゃないんだなコナンって。
それからですね、コナンってぼくからすると最後にいい感じの建物を爆破するイメージなんです。そこになぜかいつもいる蘭。毎回そのパティーンじゃないですか。かつほんのちょっと恋愛要素があって。
でも今回はちょっと違うんですよ。
蘭と新一の恋愛エピソードじゃなくて、京極真さんと鈴木園子なんです。それにエピソードがなんかいいんですよ。恋愛が。
それと、鈴木園子はいつもカチューシャをつけてますよね。ぼくカチューシャをつけて、おでこを出すスタイルが好きじゃないんですが、カチューシャが取れた鈴木園子は可愛かった。前髪ができていて「可愛い」ってなりました。
そして、最後にやってくる。
工藤新一の「バーロー」が、東海オンエアにしか聞こえなくなってくる事件。なんかもう、これはあいつらが悪いと思うんですよ(笑)。本編の映画を観ていて、あいつらを思い出すって。申し訳ない気持ちになるくらい、ぼくは途中から東海オンエアのことしかイメージができなくなってましたね(笑)。
シンガポールに行きたい
スって観終わって。シンガポール行きたいって思っちゃいましたね。
ぼく視点で言わせていただくと、マリーナベイサンズがホテルとして1級かというと、その向かいにあるプラトン・ベイの方がホテルとしては綺麗だったりすると思うんですけど、マリーナベイサンズのプールは宿泊者しか泳げないんですよ。
それにかっこいいのがインフィニティプールって表現しているんですよね。どこまでも続く地平線のような。表現がうまいんすよ。
また、シンガポールに行きたくなっちゃいました。
――旅行に求められるものはありますか?
ぼくは景色とか体験になるものが好きで、逆に1番どうでもいいことはなんだろうな、お金かな。これは表現に悩むところなんですがお金を持っている人のモチベーションって「稼ぎたい」じゃないと思うんですよね。そこじゃなくて体験がいいんですよ。
――REC.でハヤカワ五味さんとお話しされていたことに近いでしょうか?
そうです。なので、そこに行って「世界遺産を見たい」「体験をしたい」とか、そういうことですね。シンガポールってラグジュアリー感もくれるんですけど、ぼくはニュートン・フードセンターってところも好きで。
めちゃくちゃB級グルメだけなんですよ。天国、本当に。ぼくはそこのホッケンミーが大好きなんですよ。焼きそばっすね。それが好きで、好きで、仕方なくて。
ぼくは本当に、そのためにわざわざシンガポールに行っているといっても過言じゃない。「日本でそんな飯が売ってないのか」って最近思っているぐらいです。めーちゃくちゃ美味いです。
ぼくが行くとしたら、いつもニュートン・フードコートでジャンクフードを食ベるのと、あとカペラホテルっていうホテルがセントーサにあるんですけど、
そこへ向かいながらピザとかを食ベたり。すごく揺られながら。
っていう。ぼくなりのシンガポールの楽しみ方がありまして。
――どれだけ大切な土地なのか伝わってきます。
分かりますか、この気持ち。
――第2の故郷、心のふるさとなのではないかと。
ぼくニートだったときがありまして、UUUMを作る前ですね。そのときシンガポールに行って、何人かの知り合いに「ぼくシンガポールで働きたいです」って言ったんですけど即、断られて。
そこからですね、なんかこう。なんて言ったらいいんだろうな、悔しい場所でもあり。でも「自分がここから1から頑張ったんだよな」って思う場所でもあります。
――とても大切な場所なんですね。
そうっすね。言われてみると。
あとは、これですね。マリーナベイサンズのカジノで勝つみたいな楽しみ方も。基本的には、負けることが思い出だと思っているんですけど。負けようとすると、勝つみたいなジンクスがあります。
ぼくは基本ルーレットをやっていますね。ずーっと。バカラとかだと、本気になってしまうんで。勝っても負けても、楽しめるくらいのものを選んでいます。ルーレットで、みんなで賭けてわいわいしてるのが楽しいですね。
最後にコナンに話を戻すと、スッと観ましたね。紺青の拳ってタイトルだけ見たことがあったので、ストーリーを知れてよかったです。ただちょっと、プラトニック過ぎましたかね。
ーー刺激が足りなかったということでしょうか。
足りなかったですね。モヤモヤもしなかったし。
――謎解き要素はどうでしたか?
あ、これね。また、いち早く答えが分かりまして。1時間くらいのところで、どうせ最後...って展開が見えちゃいました。犯人も開始の30分くらいで見当がついてしまって。選択肢が少ないですからね。そう考えると、シンガポールっていう舞台だから、そうなったんだと思うんです。
でも、『ナイブズ・アウト』くらい登場人物が多いのも困るし。そこで、日本人キャストで、『マスカレードホテル』くらい規模にするとなんとなく良かったかなと。
単純に、日本でアニメじゃなくやるとすると。あとは、制作費の問題っていうところになってくるかもしれませんね。
なんて生々しい終わり方なんだ...
――そうなってしまうくらい、スッと観られたんだなと思いました。
たしかに。ぼくにとってコナンは興行でした、完全に。
と、まあこんなかんじでした。本当にシンガポールが思い出過ぎてあまり見ないアニメ映画をすっと見たって感じですね。
#うちで過ごそう ってことですし、今週末もいろんなことに時間を使いたいと思います。それではまた明日!