マンガは繊細なコンテンツ|『7人のシェイクスピアNON SANZ DROICT』
水曜日ですね、今日のマンガは『7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT』です。
今回は久しぶりの買っているけど全然読めていなかったシリーズから。ヤングマガジンで連載中の作品ですね。そもそも絵が好きです。作者のハロルド作石さんといえば「BECK」も描かれていますよね。
『7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT』はもともと買っていた9巻まで読んだあと、すぐに続きが出ていないのか気になってしまって、最新巻の13巻まで買ってからも一気に読み終わってしまいました。
それぐらい面白いんです。
シャイクスピア
「絶園のテンペスト」のときも書いているんですが、ぼくはシェイクスピアを読んだことがありません。正直、よく知らないんです。聞いたことはあるけど、バッハみたいな音楽関係の人の名前かなと思っていました(笑)。
それぐらいなので、シャイクスピアを知らないのにマンガを読んでも面白いのかなと思っていたんです。しかも、珍しく1巻は頭に入ってこなくて、100ページを読む前に何度も寝落ちしてしまいました。
それでもこの漫画を紹介したいと思ったのは、歴史の勉強にもなることと、登場人物全員がある一定の能力を持っていて、それを活かしながらシェイクスピアがのし上がっていく展開にめちゃくちゃハマったからなんです。
全員が面白くて個性もあって、マーベル?アベンジャーズみたいです。映画は観たことないんですけどね(笑)。
好きなシーン
芝居には興味の薄いワースに、ランスの見据えている未来を説明するシーン。ここで、エンタメは衣食住とは別で必要なんだと説き伏せる瞬間に、ぼくは共感できました。
ぼくもよくエンタメは嗜好品という話をするんですが、このシーンからすごくストーリーに共感できたんです。
このマンガを通して感じたこと
マンガっていいなと思ったのが、史実を再解釈してさらに面白いものを生み出しているところでした。
『7人のシェイクスピアNON SANZ DROICT』は、シェイクスピアが7人のチームだったらという設定でストーリーが進んでいきます。例えば「キングダム」もそうですけど、記録のない期間をどう描くかは作者に委ねられることになりますよね。
だから面白い。
しかも、このマンガのなかでも同じことをしているんです。
7人で「ロミオとジュリエット」を作り上げるシーンでは、ストーリーのもとになる種本から脚本を作っていく様子が描かれています。元になる本のタイトルが変な名前だったのを、ちょっと修正したり(笑)。
こういった芝居を作る過程を通して、1人ではできないことも総合力では戦えることを描いていくんです。
そういったシーンを読みながら、ぼくはこんなマンガに出会えてよかったなと思いました。7人のなかでもワースに共感したんです。
このコマがいいですよね。俺はお前らみたいな才能がないけど、7人のシェイクスピアを支えていくと。
改めて、マンガは繊細なコンテンツだなと思いました。
(ヘッダー画像引用元:7人のシェイクスピア公式@最新13巻発売中!)
それではまた明日。
最後に。
読んで頂きありがとうございます。
そして読んだということで「スキ」「ハート」をポチってください。人間リアクションは大切です。
そしてお知らせ!
①人生相談というnoteを書きました。ちゃんと回答していきたいと思うのでぜひあれば書き込んでみてください。
②note内にサークルがあります。こちらもよければ。
ここから先は
漫画オススメまとめ(コメント有料版)
いままで書いてた漫画についてのレビューをスタートさせます。(2021年11月より) 漫画をレビューした後、良かった、コメントしたいという…
良いと思ったらサポートお願いします。嬉しいので。 もちろんちゃんと返信させて頂きます。