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こんな気持ちで読めるマンガに久しぶりに出会えました『青のオーケストラ』

水曜日ですね、今日のマンガは『青のオーケストラ』です。

久しぶりに出会ったんですよ。なんの迷いもなく「これ、いいマンガだな」と思える作品に。「この感動を伝えたい」という気持ちになって、既に3人くらいに「このマンガ面白いよ!」って言いふらしちゃいました。

『青のオーケストラ』のどこが面白いかというと、

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タイトルの通りオーケストラがテーマなんですけど、そもそもぼくには馴染みの薄い分野だったりします。

でも、『青のオーケストラ』は分かりやすい現実世界の表現になっているので、ストーリーに入り込みやすいんです!だからですかね、またマンガを読みながら仕事に当てはめて考えちゃいました(笑)。

それから『溺れるナイフ』のときも書いたんですけど、やっぱり「高校生活」というのが眩しいんです。

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あらすじ
とある理由でヴァイオリンを弾くのを辞めた、元・天才少年、青野 一(あおのはじめ)。——将来の進路を漠然と考えていた中学3年の秋、一人の少女と高校のオーケストラ部と出会い、止まっていた彼の時間が動き出す——音と音、人と人が繋がっていく、アンサンブル青春ドラマ、開幕。
(引用元:青のオーケストラ|裏サンデー


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主人公の青野くんはいろんな過去を抱えながらも、高校のオーケストラ部に入部することになります。そこからですよ、ストーリが動き始めるのは。

これまでの青野くんはただ単純にバイオリンが上手だったんです。

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ただ上手っていうのがポイントで、これってぼくは仕事にも通じるところがあると思います。なんか仕事ができる人とか、なんか計算が早い人はたくさんいます。

ただ、大きい組織のなかで動ける人というのはまた別なんですよね。

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そこが、オーケストラと会社の共通点だと思います。

ただ演奏が上手だからといって「その人が主人公になれますか?」というと違うんです。そこにすごい共感できたことが、ぼくにとってオーケストラへの入り口になりました。

さらに、青野くんはオケ部に入部したことで、佐伯くんというライバルが生まれます。2人は昔から同じ大会に出場していた実力者同士でした。

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でも青野くんがバイオリンを辞めていた間に、一方では佐伯くんが天才バイオリニストとして輝いてたんです。そんな2人だから、はじめは衝突することもあるんですが、少しずつ変わっていって

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一緒に帰ったりもするようになります。それなのに、ちょっとだけ「なんかこれ気になるな」と思うことがありました。

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例えば、青野くんの問いかけに、佐伯くんが「うんうんうん」と答えたりとか。急に、「あれ?お前なに?」という感じの雰囲気になるんです。

ここからなんですよ、さらにストーリーが動き始めるのは。


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待ってはくれない過去との対峙


--------------------ここからはネタバレを含んだ感想です。








青野くんの両親はお父さんの浮気がもとで離婚しています。だから、バイオリンを嫌いになったんですね。

で、その浮気相手の子どもが

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俺の親父は青野龍仁だ。

佐伯くんなんです。両親の離婚は青野くんにとって、大好きで才能もあったバイオリンを辞めるほどの出来事ですよ。すげえ話ですよね。

それでも、ライバルは好敵手だなと思いました。

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むせかえるような西日の中…
あいつの音が突き刺さった。

本当の好敵手がいることによって、伸びていくのは絶対的なことだと思うんですよね。

それから、ぼくは決戦前夜とか大好きなんですよね

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明日は100%の力をぶつけてください。

強豪校なので、大会に出場するメンバーを決めるために部内でオーディションがあるんですよ。そんな日の帰りに、また青野くんは秋音と一緒になります。



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秋音…同じ電車だったのか。

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これからあんたン家行っていい?

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母さんの靴が無い…まだ帰ってないのか…
ということは…2人きり…!?

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なあ、ちょっと2人で合わせてみるか?

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お前上手くなったよなあ…

うまくなったよなとか言って
ちょっと、「あっ」とか言って

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甘酸っぱい感じみたいな。
こういうのいいですよね、やっぱり。

こんな気持ちで読めるマンガに久しぶりに出会えました。

最近noteに書いていたのは、ダークなものが多かったと思うんですよ。『溺れるナイフ』とか『ぼくらの』もそうですよね。だから余計に、

こんなに清々しい気持ちで教えられるマンガはないんじゃないかなって。

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そう思える理由の1つに、思いあたることがありました。

オーケストラをテーマにしたマンガは『のだめカンタービレ』が有名ですよね。専門性の高い音楽とのだめの独創性が組み合わさっていて面白いです。

ただ、のだめという主人公が天才肌すぎるがゆえに、ストーリーの進行が真っ直ぐというよりは、どこかうねうねしていた気がします。客観的には上手くいっているように見えるときでも、のだめは「嫌だ」と言ったりしますよね(笑)。

そこが違いだと思うんです。

『青のオーケストラ』は主人公の青野くんがいて、

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ライバルの佐伯くんがいて、ヒロインになりそうな秋音もいて、

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ライバルが実はお父さんの子どもだったというのはありながらも、お互いにぶつかり合いながら解決していこうとするんです。

だからもう、青春ど真ん中。ど直球です。

さらに、舞台である高校のオーケスト部はコンクールで8連覇しているような強豪校なんですよ。そこで、青野くんがバイオリンの技術を高めていくこと、どう部員たちを導いていくのかの両方に焦点が当てられていきます。

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俺にとっての音楽は、「戦いの場所」だった。
ここは違う。

しかも、青野くんはまだ高校1年生です。ここから2年3年と話が進んでいくと思うと、バスケのインターハイ予選を観ているような気持ちになってきますよね。

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一音一会!
心の音をひとつに!

正直、ぼくは「裏サンデーにこんな直球のマンガあるんだ!」と思っちゃいました。連載中のマンガは完結するまでが長いので、いつもは敬遠しちゃうんですけど『青のオーケストラ』は別です。

ここ最近、稀にみる素晴らしいヒットでした。

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(画像引用元:作者Twitter「阿久井真@7巻5月12日発売」,  公式サイト「青のオーケストラ|小学館」


・・・


── 清々しいですね。『青のオーケストラ』を読んでいると感化される気がします。ただ鎌田さんはあまり音楽には興味を示されないのかなと思っていたので、驚きました。(聞き手:Erina)

たしかに音楽との距離は遠いですね。
娯楽としてのカラオケは好きなんですけど(笑)。

これは、ぼくがまだ音楽に助けられた経験をしていないからだと思うんです。中学校で虐められていたときに、Mr.Childrenと出会ったとか、GLAYが好きだったとか、そういう思い出はあります。

でも、普段からイヤホンをつけて音楽を聴いているのかというと違うんですよね。それよりは、ゲームのレベル上げをしている気がします(笑)。改めて考えてみると、意識して聴かない音のことを雑音だと思っているところがあるかもしれないです。

野球中継は雰囲気を味わうために、つけたりするんですけどね(笑)。

ただ、それを音楽に置き換えるとなぜか邪魔に感じるんですよ。あとは、歩いているときに音楽を聴きたくなるかと言われると、それも違うなと思っちゃいますね。

でも、音楽は好きです。

もちろん、ぼくにもワンオクが好きとか、この曲が好きという気持ちはあります。ただ、生活と音楽が密接かというとそうじゃないんですよね。

仕事と音楽なら、距離も近づいてくると思います。
ただ、ぼく自身と音楽は遠いです。

だから、朝必ずこの曲を聴くということもないですね。起きたら即スマホを見て、シャワーを浴びて、天気を確認しながら髪を乾かしてます。で、服を着て終了です。

鑑賞ってところから考えると、綺麗な景色を見るのは好きなんですけど5分くらいで満足します。グランドキャニオンに行ったときも、すんって。「綺麗だな」とか思いますけど、しゅって終わりました。

なんて言ったらいいんだろう。例えば、目の前に美味しい料理があったとして、その料理を「美味しい」と思うことはあっても、ぼーっと眺めることはないじゃないですか。ぼくも写真には撮りますけどね(笑)

結局、料理も景色もどういう心理状態で見たのかとか、どんな旅だったのかが大事だと思うんです。だから、そこで一緒にいた人とか、自分の心境も含めた思い出のうちの1つにしかならない気がします。

でも、後で写真を見返しながら人には「ここが良かった!」とかはめっちゃ言います(笑)。ただ、そもそも論として"その場にずっといないといけないはずはない"と思っているんですよね。

極端かもしれないんですけど、何かを得るためにぼくは常々生きている気がします。


それではまた明日!


最後に。
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