過去と未来、2人の自分で冤罪に立ち向かう『横浜線ドッペルゲンガー』
実は最近noteで紹介しているのは、ネットの記事でみつけた広瀬アリスさんが読んでいる漫画情報がもとになっている、ということもあるわけです。
全4巻でサクッと読めるところも好きでした。
まず、ドッペルゲンガーという響きから「ホラー系かな」と思いましたが、絵のタッチで「全然違うな」と思ったところからの主人公が冤罪?によって死刑執行を受ける冒頭に「すごく良い入りだな」って思っちゃいました。
『横浜線ドッペルゲンガー 1』(玉木ヴァネッサ千尋/集英社)より引用
最近はできるだけ絵で判断しないようにしているんですが、やっぱり好みはあると思っていて、今回は好きなタッチでしたね。
そしてこの漫画のいいところはタイムリープ系ということです。
『横浜線ドッペルゲンガー 1』(玉木ヴァネッサ千尋/集英社)より引用
これまでも『僕だけがいない街』『5分後の世界』『テセウスの船』といろんなタイムスリップ、タイムリープものを読んできましたが、なんでしょう、ぼくはやっぱりタイムリープ系が好きなんですよ。
全部がミステリーになっているというか、事件の顛末を後悔している未来から過去に戻って解決するなど、後々謎が解けていくところが好きです。まだレビューは書いていないですが『東京卍リベンジャーズ』もそうだと思いますし、繰り返しますが好きです。
さらに、今回は一味違うなと思ったことがあります。
よくある設定にタイムリープするときは過去の自分と遭遇しちゃだめというのはありますが、本作はあっさり《未来の自分》を認め、《未来の事象》を受け入れた結果、一緒に問題を解決していこうとするところが斬新です。
『横浜線ドッペルゲンガー 1』(玉木ヴァネッサ千尋/集英社)より引用
既に予想された方もいるかと思いますが、きっとパラレルワールド(平行世界)が発生しています。過去から未来にかけての出来事が変わりまくっていくんです。結局、未来からきた意味がなくなっていくんじゃないかレベル。
全4巻と書きましたが、3巻が終わった時点では何も謎は解けていません。ただ、伏線がたくさん張られていて、それを最終巻でガバーッと回収していくわけです。これがスッキリします。非常に読みやすい。後になって知りましたが発売は2015年、いわば6年ほど前の漫画とは思えないくらいサクッと読めてしまいました。
あ、あと、なんでぼくはタイムリープが好きなのかと考えたら、物語は不幸をきっかけに過去まで戻るわけですから、やっぱり最後はなにかしら良い感じで終わってくれるからですかね。
と、思いたいところですが、本作ではどうなっているかは読んでからのお楽しみです。
それではまた明日。
最後に。
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