爆発まで逃げろ。part2 砂漠編 ①馬の美声
まず浮かんだのが、「うまっちょ」というパフォーマンスグループである。
地元ネタすぎて恐縮であるが、自分が小学生の頃所属していた子供会の活動の中で、確か「うまっちょ」のパフォーマンスを見るみたいなことがあった。
小学生の頃、無感動であった記憶しかないが、それから時を経てうまっちょのパフォーマンスを拝見したところ、大変面白かった。
20年間も、このパフォーマンスを続けているのかと思うと、唯々尊敬の念が湧いてくるほどであった(何の含みも、この言葉にはない)。
次に、浮かぶのは、父親の競馬好きである。
父は、競走馬の血統やこれまでの成績、騎手の実力等を総合的に評価して、自動でレースの結果を予想するプログラムを、趣味で開発していた。
そして、毎回の予想を、自身のブログに載せる活動を、何十年も行っている。正に、尊敬の眼差ししかない。
最後に、ハリボテエレジーである。
これは、以前弟に紹介された「ジャパンワールドカップ」に毎回出場し、序盤で玉砕する競走馬である。
どれだけ勝ち目がなくても。毎回応援してしまうのは、なぜだろう。単勝が125倍であることだけが、理由ではない。
以前、人間とスーパーコンピューターが、競馬予想をして、どれだけ当たるかを勝負するという番組があった。
競馬歴25年のベテランが選んだダークホースの方を、スーパーコンピューターの開発者が思わず応援してしまうというのも、人の性だろう。結果はスーパーコンピューターがかろうじて勝ったが。
勝ち目があろうがなかろうが、勝負に挑み全力を尽くす姿に、人は魅了される。
美声について深く考えること自体も、人から評価される訳でもない、無駄な作業と言えばそうかもしれない。プログラマーは弟なのだから、兄は唯の盛り上げ役に過ぎないと人は言うかもしれない。
それでも、僕は作り続けていきたい。最早これは、弟を応援するためではない。
唯々、面白いから、作りたいから、作っていきたいんだ。