言葉について考える。5「パイドロス」問答
「パイドロス」はなぜ問答形式で書かれたのだろうか。
紀元前にプラトンが書いたとされる「パイドロス」は、対話篇という形式で呼ばれる。それはこの本の中身が、ソクラテスとパイドロスの二人の問答形式で展開されるからだ。
プラトンはソクラテスの死後、ソクラテスに関することを対話形式で書いた。プラトンは想起して書いた。これは単に対話を記録するための文字ではない。プラトンが対話形式にこだわった理由はなんだろうか。
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――なぜ君はこういう文章を書くことにこだわるんだい?
「はて、なぜでしょうか。これが合っているから、でしょうか。」